韓国映画「ANTIQUE」(アンティーク 西洋骨董洋菓子店)
主演:チュ・ジフン、キム・ジェウク、ユ・アイン、チェ・ジホ
2008年
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=alchetron.comより)
2021年に公開配信予定のタイBLドラマ「BAKER BOYS」、原作が日本の漫画というのは知っていたが、なんとタッキー主演で2001年に既にドラマになっていた。ちょうど私がドラマを全く観ていない時期だったので、全然知らなかった。そしてさらに、韓国版の映画もあることがわかり、またまた「各国リメイク」に弱い私、タイ版の予習を兼ねて映画の方を観てみることにした。
いや、この作品、普通に韓流ファンならチュ・ジフンとかキム・ジェウクというイケメン目的で観るものなのだと思うが(すみません、両方とも知りませんでした)、原作の漫画も知らないし、タッキーのドラマも知らないし、BLだと思って観た私、ある意味期待が外れたが、これはこれで面白かった。
というわけで、私のようになんの予備知識もなしに「BAKER BOYS」に触発されて観ようという方!
注意:BL要素は入っているものの、本作はサスペンス&ミステリーなので、キュンキュンするBLラブストーリーではありません!!
4人のイケメンたちが働くパティスリー
チュ・ジフン演じるジンヒョクは、甘いものが嫌いだが、客のほとんどが女性であるだろう、というそれだけの理由で開いたパティスリーのオーナー。
キム・ジェウク演じる天才パティシエのソンウは高校時代、同級生だったジンヒョクが好きで、告白したものの思いっきり振られていた。それをきっかけに自分を解放し、その後“魔性のゲイ”という異名をとってパティシエとして活躍していた。しかし、どこの職場でも”男性問題”を起こすことでも有名であった。ジンヒョクはソンウを雇うが、そんな理由で他の従業員探しに苦労する。
しかし、ソンウのケーキに惚れ込んだユ・アイン演じる元ボクサーのキボムが見習いとして入ることになった。
さらに、ジンヒョクのことを“お坊ちゃま”と呼ぶ、チェ・ジホ演じるボディガードのスヨンがウェイターとなる。
それぞれ個性が強い4人が働くパティスリー、おしゃれなアンティーク風の作りで、カップ類も凝っており、顧客もついて、人気となってくる。ところが、ソンウに別の店からの引き抜きが。。。
そしてそんな頃、近所で男児の誘拐殺人事件が相次いで起こる。。。
前半はコメディー、後半はミステリー
下にリンクした予告編を先に観ていたら、なんとなくミステリーだというのが分かったのだろうが、なんせ「BL」という先入観で観ている私、前半はコメディータッチ、プラスなんだかミュージカルっぽくパティスリーでの様子が描かれていく。
「いったい誰と誰がくっつくの???」
とモヤモヤしながら見ていたが、これについては半ばから明らかになる。しかし、そこはあまり重要ではなく、一気に後半の展開が変わる。そしてなぜジンヒョクがパティスリーをオープンしたのかが明らかになってくる。
ちょっとストーリーラインが弱い
最後まで見終わると、良かった!となるのであるが、前半は正直ごちゃごちゃ、ドタバタしていて、どういうストーリーになるのかよくわからなかった。もちろん変な先入観もあったし、原作の漫画も知らないので、当然なのかもしれないが、もうちょっと違う描き方もあったのではないかと思う。
ただ、俳優としてはパティシエのキム・ジェウクがとても美しくて良かった。彼の思い切ったゲイっぷりを観るだけでも価値はありかもしれない。そしてもちろん若いユ・アインも。最近の作品でも十分若く見えるが、やはりこれはなんとなくまだあどけなさがある感じで、でも上手くボクサー&ケーキ好きという”雑な可愛さ”みたいなのが出てたと思う。
さて、タイ版ドラマがどんなものになるのか楽しみである。もし、原作の漫画、タッキー版ドラマ、本作を全部読んだ&見たという方がいたら(ブログなど探してみたが、ちょっと見つからなかった)、違いや感想などを聞いてみたい。
こちらが予告編。