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中国ドラマ「Reblooming Blue」(另一种蓝)

主演:ビクトリア(宋茜)、ヴィック・チョウ(周渝民)、リウ・ミンタオ(刘敏涛)、リウ・チャン(刘畅)、チュー・ヤンマンズー(朱颜曼滋)
2024年 全36話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★☆☆
(写真=本作公式微博より)

やっともう一本中国ドラマを完走!
ふぅ〜、これも半年以上かかったが、ザイザイ見たさに頑張った。。。

陶磁器製造の伝統家業をめぐるストーリー

ビクトリア演じるチェン・シャオマン(陈小满)は北京で働くOL。故郷で叔父が経営する家業の陶磁器工場の株を買うため、一生懸命働いてお金を貯めていた。

ビクトリアの相手役はいつも私の好みイケメンばかり

ザイザイ(ヴィック・チョウ)演じる上司のカーイェン(柯岩)の信頼も厚く、全てがうまくいくように見えたが、シャオマンのルームメイトたちの問題や、カーイェンの部下の裏切りにより、仕事を失ってしまう。

中国ドラマなので、吹き替えになっていて悲しい😭 ザイザイは地声がいいのに❣️

カーイェンも新しい会社を立ち上げるものの、いろいろとうまくいかない。
シャオマンは北京を離れ、故郷のユーヤオ(御窑)へ戻る。
行き詰まったカーイェンも、気分転換にユーヤオを訪れ、そこで盛んな陶磁器産業の未来のために、何かできないか模索するのであった。

シャオマンが故郷に戻ってきたことに危機感を覚えるのは、リウ・ミンタオ演じる叔母のシューマン(许曼)。彼女は自分の息子に家業を継がせたいため、シャオマンには持ち株を渡したくない。

家族・親族間のしがらみや後継者問題、ユーヤオの町の伝統工芸を守るための取り組み、投資会社などの思惑がいろいろと絡み合って展開していくストーリーである。

陶磁器といえば景徳鎮!

本作を観たかったのは、もちろんザイザイ目的であるが、もう一つは景徳鎮が舞台となっていることであった。
景徳鎮といえば、陶磁器で有名!(中華街にも同名のレストランあるんだね😅)。
子供の頃から、普通にうちで使っていた、白地に青い模様のお皿の一式が、中国のものと知ったのは大人になってからだった(香港好きだった父親が、香港や中華街で買い揃えた模様)。

実家からわずかに残っていたお皿を持ってきたが、それももうこれしか残っていない。手前のお茶碗はもしかしたら私が買い足したものかも。

本作の中で出てくる様々な陶磁器は、もちろんこんな安物ではなくて(父が買ったのは案外ちゃんといいものかも知れなかったが)、芸術品というレベル。

シャオマンが叔父と一緒に作る、大きな器(のモデルになったものと思われる)。
シャオマンがコンテストのために作る色彩が美しい壺(のモデルになったものと思われる)。

本作では景徳鎮ではなく、ユーヤオ(御窑)市という名前の町になっているが、大きい工場から、工房、アーティストたちが作る様々な陶磁器が登場して、なかなか面白かった。

景徳鎮の陶磁器については、ぜひこちらの記事も参照!


ちょっと盛り込みすぎ、引き伸ばしすぎ

本作も完走するのに半年かかってしまったが、いつもの如く、最初の10話はわりとパーっと観ちゃうものの、その後失速してしまうパターン。
恋愛だけではなく、お仕事ドラマでもあるのだが、ちょっと様々な要素が盛り込まれすぎていた。

(1)陶磁器ビジネスの駆け引きが複雑すぎ

カーイェンを始め、北京から投資家たちがユーヤオに集まってくるのであるが、この辺りのビジネスのやり方がなかなか複雑。誰が誰を出し抜こうとしているのか、誰がどんなビジネスを手に入れたいのか、色々な人物がいて、しかも親族間のいがみ合いもあったりして、よくわからない部分が多かった。

見直すほど重要でもなく、結局はあー、こういうことだったんだ、となるのだが、5話目から15話目ぐらいで挫折する人はいるかも知れない。

(2)陶磁器に関するうんちく、長すぎ

中国を代表する伝統工芸というのはわかるが、仕事の大切さ、伝統を守ることの大切さ、作品の出来上がりについてのこだわりなど、結構この辺のうんちく傾けが長く、飛ばし見(苦笑)。

(3)陶磁器の重要行事がよくわからなかった

ユーヤオでの陶磁器に関する重要行事がいくつか取り上げられるのだが、「窯開き」はわかったものの、「开禁」というのがよくわからなかった。英語字幕で観ていたので「ban lifting」と訳されていたが、おそらく何か伝統的な儀式だったよう。でもその重要さが私にはわからなかった。。。

とにかくお仕事関連のエピソードが複雑なシーンが多かったため、これはもうちょっとわかりやすいものだったら良かったのかなと思ったり(もしかしたら私にだけ難しいものだったのかもしれない😅)。

恋愛ドラマ、家族ドラマとしてはよし

王道ラブストーリードラマの台湾代表とも言えるザイザイと、私の好みのイケメンとの共演が多すぎるビクトリアのカップルということで、二人のケミは良かったと言える。

43歳になるザイザイ、まだまだカッコいい🥰

ただ、ザイザイは吹き替えなので、ちょっとハマれなかった部分もあったかな。彼は来年の台湾ドラマ『悪との距離シーズン2』に期待しよう。

それより展開がいろいろあったのは、シャオマンの家族の方。特に、上にも写真を載せた叔母シューマンの周辺のストーリーはなかなか面白かった。

全36話で、御多分に洩れず、シャオマンの父の死に関する部分も入ってるし、その他色々なエピソードを入れたいのはわかるが、ちょっとこれは複雑な部分も多かった印象。もう少しスッキリとまとまってたら、あるいは恋愛か家族、お仕事のどれかにより焦点を絞っていたら、もっと楽しめたかも知れない。

こちらがビクトリアが歌う挿入歌『一個人的一片藍』(音源のみ)🎶