日本ドラマ「スカイキャッスル」(「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」 リメイク)
主演:松下奈緒、木村文乃、小雪、比嘉愛未、高橋メアリージュン、田辺誠一
2024年 全9話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★★★★
(写真=テレビ朝日公式サイトより)
最初は全く見るつもりもなかったのに、noterさんの記事に触発されてTVerで1話見たら、見事にハマってしまった本作。先にオリジナル本家の方を完走してしまったが、こちらも最後まで楽しめた。
ご存知の通り、これは2018年の韓国ドラマのリメイク(以下、「本家」)。
あらすじなどは、もう書くのも、他からコピペするのも面倒なので、番組公式サイトやほかのところなどを見ていただくことにして(笑)、ここではひたすら感想のみ書きたい。
よくできたダイジェスト版
本家20話✖️75分に対する本作は、たったの9話✖️45分!
日本では韓国ドラマのフォーマットが長すぎてウケないので、短くせざるを得ないのはわかるが、本作はそれでもとてうまくまとめられていたと思う。
すっきりと端折るところは端折り、削ぎに削いで短くしてあったが、一番気になったのは結末。というか、小雪演じる入試コーディネーターの過去、および動機。
あの本家の、ミステリーに満ちた、不穏な雰囲気のキム・ソヒョンの知られざる過去の部分をどう回収するのか気になって仕方がなかったが、なるほど〜👏!
このアレンジはうまくやったと思ったので、これだけで一応本作の評価を5つ星にした次第である。
興味そそられる作品だったのでは
すでに本家を視聴した人は、本作には何の興味も持たず観ていないと思われるが、普通に夏クールのドラマとして話題になり、リメイクにしては評判も良かったのではないだろうか?
お受験というテーマは日本でも成立するし、何よりもキャスト陣の選択は良かったのではないかと思う。
マウントを取り合う母親たちも、うまく本家の母親たちのキャラを出していてまあ満足。特に松下奈緒は美しいし、プライドの高い、負けず嫌いみたいな雰囲気はとてもうまくだしていた。高橋メアリージュンも良かった。
唯一、ちょっと本家とイメージ的に違ったかな?と思ったのが木村文乃。なんか私はまだ彼女がとても若いような気がしていたのだが、そうか、もう彼女も実際には36歳。高校生ぐらいの子供の母親役をやってもおかしくはないんだな。
重要だけど、なんかあんまり重要じゃないお父さんたち。
本家より全然短いので、お父さんたちのエピソードはほぼほぼないのだが、鈴木浩介なら本家のキム・ビョンチョル演じる”ボレロ教授”のキャラをうまくやってくれそうだったので、これは見られなくて残念であった。
スカイキャッスルの高級住宅街は、やはりどうしても本家より見劣りしてしまうが、別に本家を見ていなければ気にならないと思うので、問題ないだろう。
何のために受験させるのか?
「セレブ妻たちのドロ沼マウントバトル」なんて書かれていて、これがメインのテーマのように見えるが、実は「子供の幸せとは何か?」が根底のテーマとしてある本作。有名な医大附属の学校に入れ、将来的に医者にならせる、と聞くと、サクセスストーリーのようだが、本当にそれが子供の幸せなのか?実は親のエゴなのではないだろうか?
そんな問いかけを改めて考えさせられるストーリーではある。
このダイジェスト版を観て興味を持った方には、是非とも本家の韓国版の方もオススメしたい。
こちらが主題歌『We All Lie』のmiletちゃんバージョン🎶
『アンチヒーロー』の主題歌から続いて、なかなかいい声を聴かせてくれている。