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公私の区別は「ものの道理」で
政治家の不倫スキャンダル。
それを起点にいろんなお考えが聞こえてきて、なるほどなーと思って拝見しております。
わたし個人は、もちろんそんな話を聞けば気分は悪いけれども、やはり基本的な考えは
「不倫行為があるかないかはその人のプライバシー(私)であり、政治家としての立場(公)には影響しない」
というところにあります。
とはいえ心情的にそういうのを「許す」かどうかは、まっっっったくべつ。
政治家としての資格には影響しません(公)という発言をしつつも、「薄汚いやつだ」とは思っている(私)ってことですね。
不倫をしていたと聞くや、もはやこの世に生存していることも許されるべきではないというご意見になってしまう人々の「気持ち」もまた、よくわかります。
人間、他人の話を聞いてもやはり自分の立場を投影してしまうものでして——既婚女性がこの話題には特に敏感に反応するのは、それはもう、当然のことだろうと思います。
性犯罪や売買春、そして外患誘致罪やそれにつながるようなものは、それはもう完璧に、政治家としても社会人としてもアウト。
しかしながら今回のような、プライバシーの域を出ない(と思われる。今のところは)場合に関しては、気分は悪いが他人がとやかくいうことじゃない、というのが「基本姿勢」ということです。
はたまた。
ペケったーを眺めていていくつか、「男ってバカだな」というのをお見かけしたんですが、これねえ。
統計をとれば男性の方が多い、という結果になるのかもしれませんが、女性なら不倫をしないかというとそうではない、ということは、頭に入れて考えていく必要があると思いますね。
何かについて考えるとき、できるだけ「ものの道理」から外れたくない、というのがわたしの望むところです。
道理は「正義」ではない。そんなゴミみたいなもののことではない。
いわば「本質」と言えるものかもしれません。
変数が入れ替わると結論が変わってしまう、というなら、「道理」には即していないでしょう。
男性が不倫、不貞を働いたときは、生きていることさえ許されないという厳しい結論になる一方。
女性が不倫をしていたら、そういうこともあるよねと言って流す、というのでは「道理」には合っていない。
そんな感じで考えていきます。
できるだけ道理に適うように考えようとすると、余計な変数は捨てていく方がいい。
つまり、男か女かというのは容易に入れ替わる変数なので、これは除外する。
「人」が、そういう行為をした場合、どんな筋道で考えるか。こちらに徹するわけですね。
比較すれば男女で有意差はあるかもしれないけど、でも、女性だから不倫しないかというとそんなことは全然ないので。
個人的な領域にあることが、どこまで公に影響すると見積もるのが妥当か、という考え方をしておく方がいいだろう。そんなふうに思います。
私的な領域のこととはいえ、とかくこの世は色と金、異性関係から国家の存亡に関わるような重大事に発展することはある。特に政治家は。
ゆえにそういう警戒をするのも大事な仕事のうちなのに、その管理能力がないのは資質が疑われるというご意見も拝見しました。
正直言って、それはありますね。たしかに。
トラップを仕掛けられることはもちろん、情報操作でどんな危機に陥るかわからない状況に、しかも何年もありながら、そういったスキャンダルが全くなかった人々のことを思いますと、その懸念はごもっともです。
特にこういう、「色」に弱い人というのは、性格なのか一種の疾患と見るべきなのか、繰り返す傾向がありますから、今後のことを思うと信を置けない、という判断になるのもごもっとも。
中には、不倫をするくらいテストステロンの高い人は野心、野望も強く仕事をするからという、いわば「擁護」のご意見もありましたが、これは賛成しかねますね。
不倫をするのは男性ばかり、というご意見と同じく「偏見」の類に分類していいだろうと思います。
これも結局は「個人によって違う」という結論になるしかなく、「変数」によって容易に変わってしまうので、本質を見ているとは言い難い。
なんにせよ。
不倫というのは、性犯罪等の犯罪に非常に近いところにあり、容易に犯罪(公)の領域にかかってしまう、極めてリスクの高いもの。
あくまでもプライバシーの問題ですというレベルで済むことを祈りつつ、そのリスクへの警戒は、社会としては持っている方が健全だと思いますね。
犯罪は「公」のものですから。
そしてまた、社会——というか「世間様」——の側も。
警戒するのはいいけど、やりすぎて犯罪者でもない個人を「殺す」ことのないよう、つまり自分たちが加害者という犯罪者にならぬよう、無関係のご家族やご親戚にまで加害行為を働かないように、願いたい。
自分たち自身こそ要注意である、という自覚を持つように。
そのあたりを、「世間一般」にこそ、再確認(念押し)しておきたいと思います。
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