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インナーペアレント
ここのブログの駄文を書くのがわたしの貴重な「息抜き」だったのに、今年に入ったら加速度的にそれができなくなりました。
フラストレーションたまりますね。
2022年が「袋小路」「八方塞がり」だったのはわかる。
しかしそのまま、2023年、2024年と、八方塞がったまま、というのはどうしたものかと思いますねえ。
まあなんとか呼吸をすることは続けていきたいと思います(まさに虚無)。
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まだ1年の総括を述べるのはちょっと早いのですが、ともあれ、2021年から22年にかけて大ブレーキを喰らって以来(廃業と母の大病発覚が同時にきやがりましたからね)、自分にとっては何が大きかったかというと、
「これまでの意識の変革」
です。
だいぶ進んだとはいえまだまだ未完成というか、あとこれをクリアできるといいな、というものが「やっと」見えてきたところです。
2年も3年もかけてやっと。
自分の意識というものを「書き換える」ように強制的に仕向けられ、それに取り組まざるを得なかった3年だったなと思います。
自分が自分に対して、本当に殺しかねない(比喩ではなく物理)ほどの憎悪を向けていることに気がついたのは、今から15年ほど前のこと。
なんでわたしはこれほど自分をここまで憎まなければならないのかとびっくりして、それを解く作業に入りました。
自己憎悪をあらためることはできて、多分、それで本人としては満足しちゃったんですね。
そのまま、ホワホワしながら数年を過ごしてしまいました。
もう自分としてはこれでいいだろうと思いながら。
でもそうじゃない。
実際には、それだけではまだ不十分だった。
というより、やっと入り口にたどり着いたというだけだったんですね。
自分がアダルトチルドレンだと認めること(これはなかなか認めがたかった!)。
強烈な自己否定癖を認めること。
インナーチャイルドならぬインナーペアレント(造語じゃなくて本当にある)の存在に気づき、解消に努めること。
インナーペアレントとは、
「自分の中に存在する〝自分を支配し続ける自分の中の親〟」
のことです。
いろんな取り組みはしてみたけど、わたしはどうもインナーチャイルドを「癒す」ことができないというかピンとこないというか、そこまで「手が届かない」感じでした。
一般によく聞くインナーチャイルドの癒しをやるんだけど、その小さい子は硬く固く体を丸めて体育座りの膝の間に顔を埋めたままで、〝絶対〟顔を上げないのです。
これでは癒しようがないのでは? と、途方に暮れました。
優しい言葉をかけようが、抱きしめようが、ぴくりとも動かない。
なんで?
そこで気がついたのが、自分の中にいる、「鬼より悪い地獄の獄卒」の存在でした。
鬼よりも残虐な「監視員」。
これが、わたしのインナーペアレントだったんですね。
インナーペアレントは、幼いころに実際の親から言われたことや、親の態度などから、自分で自分の中に作り上げた虚像です。
親の支配に適応するための、幼い子供ながらの「自衛策」。
親を模して自分が作り上げた、自分の中のいろんなルールみたいなものです。
が、これがもう、実際の親を離れてとんでもない化け物に育っていたんですね、わたしの場合。
うちの親に問題がなかったとは言いませんが、わたしの場合は、自分でそれを何倍にも膨らませていたと言えます。
実際の親も言わないほど厳しい、というより残酷なことを言い、行う、脳内モンスター。
こいつが24時間つねにわたしを監視して、何かあるごとに残酷極まりない罵声を浴びせてくるんですから、そりゃ精神的におかしくなるのは当然です。
むしろ、そんな化け物を内に飼っていながら、よくもここまで(曲がりなりにも)生き延びてきたものだと思いましたね。
それが虚像だと気がついたとき、わたしの脳内はずいぶん静かになりました。
そこからです。
やっと、自己肯定感と自分軸というものに取り組めるようになったのは。
そこから、まだ正味1年も経っていない。
インナーペアレントの「後遺症」はなかなかしぶといけれど、最近になってようやく、自己否定がおとなしくなり(ゼロにはならない)、自己否定があったとしても、それを包み込むような、もう一段「上」にいる自分と、少しずつですが繋がるようになってきました。
そう考えるとここ2、3年で急速に「改善」したとは言えるのですね。
結果が外に現れることはないので、人さまから見てわかるような「成長」ではないけれど、わたし自身の「内面の変化」は急速に進んだと言えます。
それはありがたいことだけど、そのためにここまで追い詰められなければならんのか、と思うと、恨み言の一つも言いたくなりますね。正直言って。
が、実際、追い込まれないと何もしない、ぼーっとした人間なので仕方がない。
ようやく最近になって、
「これが実現できたらわたしも〝卒業〟させてもらえるのかな」
と思うもの——ひとつのゴール——が見えてきました。
人の内面が変わるときというのは、あることをきっかけに一気に「回心」するというイメージがありましたが、わたしの場合は本当に少しずつ、玉ねぎの、しかも薄皮を剥いていく程度の速度でしかないようです。
本人も気づかないほど、少しずつ。ゆっくり。
しかも、1度はできたと思っても、また元の場所へ戻りそうになって、慌ててまた確認作業をする。
ノロマな亀なんて言ったら亀に失礼すぎるというほど遅い、鈍い歩みだけど。
これがわたしの「マイペース」なのだろうと諦めるしかありません。
今は、ようやく見えてきた小さなゴールに、可能な限り早めにたどり着けるよう願いながら、引き続き、自分自身の内側に取り組んでおります。
インナーチャイルドの癒しがうまくいかないという方は、先に、インナーペアレントの方をチェックしてみるのもいいかもしれません。
それが、ここまでの経過で得られた、わたしなりの、ひとつの「成果」でしょうか。
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