Billboard Top100を振り返る 1980 7th Paul McCartney 'Coming Up'
1980年は大事件とよばれるものが少なくとも2件ありまして、そのうちの1件がPaulさんの大麻所持による逮捕ですね。日本の警察をなめんなよ、という感じですが、この事件のことは新聞、テレビも凄かったし、Snakeman Showでもネタにされたりそれこそ日本中がこの話題でした。小学生だった私でも覚えてますもの。このアルバムのジャケはMag shotみたいでこれは冗談でしょうかね。
国外退去処分となったPaulさんが、その年の5月にリリースしたのがMcCartney2です。で、この曲が最初のシングルカットですが、ビデオを見ている限り全然反省してないですね。それもそのはず、このアルバムのレコーディングは1979年とのことなんです。まあ、当の本人のPaulさんが何よりも楽しそうですし、ノリノリのLindaさんの姿も微笑ましいです。この曲はPaulさんのシングルでも、出色の作品ではないでしょうか。
このビデオも出演はPaulさんとLindaさんの2人のみということで話題になった作品です。特にPaulさんが、Hank Marvin、Frank Zappa、John Nonhamとかの扮装をしていて、これがまた見て楽しいですね。特に楽しそうなBonzoさんと、SparksのRon Maelさんが爆笑もんです。
この曲はかつての盟友のJohn Lennonさんも高評価だったとのことですが、何かの皮肉なんでしょうかね。それで、1980年のもう一つの大事件で、年末に、そのJohnさんも1980年の年末に凶弾に倒れるわけですが、この時期には活動をいったん休んでいたJohnさんに比べ、問題はありながらも作品を作り続けたPaulさんのロックおじさんぶりが、強烈に対比されますね。まあ、比べようとするときりがないんですけれど、伝道者になろうとしたJohnとミュージシャンであり続けたPaulさん、何が違ったんでしょう。