
「個」どう説明すれば良い?(助数詞8)|こどものにほんご
海外ルーツのこどもや日本ルーツの海外在住の子どもは
「こ」や「つ」を適宜使えれば良いのでは・・・
と思う気持ちも無くはないのですが
しかし、私は数え方を研究している人間として、やはり全ての数え方が
「一つ」や「一個」で済まされてしまうことを歓迎することはできません。ことばの乱れというものが果たして本当にあるのかどうか、断言はできないものの、ことばが本来もっている力を十分に発揮させずにいることは、とてももったいないことだと思います。
助数詞で区別する基準(大まかな形状や性質)を知った上で、
日本語に興味をもって向き合えればとても良いことですし
それでも覚えられないなら「こ」や「つ」でも良いのではと
考えています。
具体的に、どのような物が「個」として数えられるのかを見ながら
なぞり書きをしてひらがな練習

ここでは、「はっこ」ではなく「はちこ」にしました。
「はちこ」の方が少しかしこまった言い方のような気がするので。
10個は「じっこ」
「じゅっこ」と読む人が増えているそうですが、正しく書く時は「じっこ」

飯田さんは
日本語を生まれつき使っている人でも、日本語を使うことで鍛えられる筋肉を甘やかしているとその筋力は衰えてしまう。だから、ことばの筋力を取り戻すべく助数詞を使い分けていきましょうよ。(要旨)
と著書の中で述べられています。
「この言葉、良いな~」
と思っても実際に日常で使わないと
自分のものにはできないので
仰ること、よく分かります。