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人より小さいもの 匹(ひき・びき・ぴき)助数詞6|こどもの日本語


10匹

みなさんは、どう読んでいますか?

正しくは「じっぴき」
私は子どものころから「じゅっぴき」

父の「じっぴき」を聞いては「ん?」と思っていたのですが
1年生の時も私は、ちゃんと学校の先生の話を聞いていなかったという
ことが教員になってから分かりました。
(2年生でも、文章題のかけ算で全バツでした💦)

「じゅっ」という読み方をする人が増えているため、今は
1年生国語教科書にも(じゅっ)と括弧付で書き添えられています。

「じっぴき」が正しいのですが
なぞり書きをして3か月でひらがな習得という目標で
ドリルを作っているので
横のマス目拗音・促音(小さい「つ」)を書く練習のため
今回のプリントは「じゅっぴき」となぞるようにしました。
句読点と同じく一マスに一つです。

大人になってマス目のある原稿用紙を使用することは
一般的には少なくなりますので、無駄と言えなくも無いのですが
ストレス無く
日本語学習が必要な児童生徒が
教科学習に目を向けられたら良いなと思います。


日本語の名詞から読み取れる情報は少ないのですが
助数詞から、サイズ感や性質を感じ取ることが出来ます。
「個」や「つ」に慣れたらどんどん使ってみてほしいと
思います。




「匹」に関する非常に分かりやすい解説を見つけて
リンクを貼っても大丈夫かな?とチェックしていた所
noteで書くをクリックしたら、リンク付きでこのnoteが開きました。
リンクフリーということですよね?

とても良い勉強になりました。
でも、すぐ忘れそうなので何度も読ませて頂きたいと思います。

質問
「匹」に「ひき」「びき」「ぴき」の読み方があるのはなぜですか

国立国語研究所HP ことば研究館 ことばの疑問 2024.11.27 窪薗晴夫

(1)発音が変わらない助数詞
(2)発音が変わる助数詞
  【a】 p~h~bで変わるもの
  【b】 p~hで変わるもの

と、最初に分類して詳しく解説して下さっています。

窪薗晴夫さんといえば「数字とことばの不思議な話」(岩波ジュニア新書)
「日本のお金」で引用させていただきました。

こちらの著書も、何度も読み直しています。


P234

何度も書きますが、正しくは「じっぴき」です。


P235

①鳥類を数える「羽」
②人間より大きな生き物を数える「頭」
③人間より小さな生き物を数える「匹」

【出典】「数え方でみがく日本語」 飯田朝子 著 ちくまプリマ-新書


大型犬は、人間より大きい場合がありますが

日本の住宅事情もあり、きっと子どもたちがお散歩で見かけるワンちゃんは
そう大きくないのでは・・・と思うのと
日本の大型犬は「秋田犬」だけなので「匹」の項目で紹介しました。

犬は、身近な動物なので
「人より小さいなら匹」
「人より大きいなら頭」
具体的な犬種を示して説明すると分かりやすくなると
思います。



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