こどものにほんご|日本の国果 柿:かきくけこ(13)
日本の国果「柿」
京都の懐石料理人 辻嘉一さんが
「国を代表とする果物を決めるとすれば柿」と
新聞で述べたことが広まったそうです。
昔、甘いお菓子がなかった時に柿の甘さは
貴重だったと聞いたことがあります。
子どもの頃「さるかに合戦」で柿の存在感を
意識した記憶がありますが
柿は、もっと昔の書物から記されていたそうです。
日本語学習を必要とする子の俳句取り組み
「俳句とは」
・五・七・五の十七音で表す
※その形に近いものならOK
※小さな「ゃ」「ゅ」「ょ」は一音には数えない
※小さな「っ」は、一音に数える
・季語(季節を表す言葉)が入っている
正岡子規
教育出版3年国語(上巻)
光村図書4年国語(下巻)
明治を代表する歌人 正岡子規は、
大の柿好きであったそうです。
かきくえば 鐘が鳴るなり 法隆寺
の解釈をするとき
柿を見たことがない
法隆寺を知らない ことが考えられます
教科書の写真は、木になっている柿の実と
遠くにぼんやりした五重塔
⇒先取り授業用のプリントに法隆寺は奈良にある
約1400年前に建てられた世界最古の建物だという
説明と写真を載せました。
基本的に、教科書に書いてあることを
補足するような先取りをしていました。
松尾芭蕉
「佐渡」の場所が分からないので
日本地図で佐渡島の場所を示し、何処から見て詠んだか
知ることから始めました。
在籍学級で同じことを教わるとしても
一度見ていると心に余裕をもつことができます。
英訳された俳句で授業したこともありました。
小泉八雲氏とドナルド・キーン氏の英訳 | Frogs と A frog
ーギリシャ生まれのイギリス人 小説家 民俗学者ー
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)氏の英訳抜粋
frogs Jumped in
ーアメリカ生まれ 日本文学研究者ー
ドナルド・キーン氏の英訳抜粋
A frog leaps in
日本語は、蛙が一匹でも十匹でも「蛙」ですが
英語は frogs(複数)か A frog(単数)かで
表されています。
小泉八雲氏が来日したのは明治時代です。
キーン氏はNYで「源氏物語」に出会って日本に興味をもち
戦後に来日し、日本研究をする中でA frog(単数)が
ふさわしいと考えたのではないかと思います。
Jumped(とびこんだ)
Leaps(とびこんでいる)
この単語の意味の違いも
《水紋だけ》《蛙の足が見えて飛沫が上がっている》写真を見て
どちらがどちらかを考えました。
オノマトペも日本語の特徴であるので
下のような問題も一緒に考えました。
学習指導要領
国語教科書について
新しい作品との入れ替えもあるので
「教育出版」「光村図書」「東京書籍」HPで公開されている
学年別単元一覧・教科書教材出典一覧などを見て
子どもの発達段階やニーズにあったものがあれば
積極的に「授業の先取り」をすると良いと思います。
児童が在籍教室の授業を受けるときに
少しでも状況把握ができるように準備するため
授業予定が書かれている学年便りを月初めにいただいていました。