こどものにほんご | 授業記録の残し方と注意点(10)
前の記事にも書きましたが
最初の授業で「ふくわらい」をすると
無口な子でも、よほどの事情がない限り
目隠しをしている相手(先生)に対して
自分が指示を出さないと
物事が進まないので(自分がやらなくちゃ)
という状況になります。
この場の設定が、日本語を話すのに自信がない
児童の背中を押します。
無理強いは良くないので、やってみたいかどうか
確認しつつ進めます。
児童は、一度指示役を経験するため
流れが理解出来て自分もやってみようという
気持ちになるようです。
取り出し授業は基本的に1対1だったので
失敗しても大丈夫だと思うのかも知れません。
児童が完成させた「ふくわらい」と
それを見て笑顔になった児童を
写真を残すようにしていました。
日本語ファイルの冒頭のページは、↓こんな感じでした。
私に言われるまでもないことですが一応
【学校での写真撮影に関して注意すべきこと】
今は、保護者への事前許可申請も必要かも知れません…。
私が見ていた外国にルーツをもつ児童たちは
写真が大好きで、とても良い笑顔を見せてくれます。
日本語授業での活動中の写真を次回使うプリントに取り込んでおき
前の活動を思い出して、簡単な感想や作文を書くときに
活用していました。
週4時間(2回)しかないので、途切れがちな日本語ですが
次につなげる助けになりました。
「ふ」の③④は、小学校で教える時は「い」の形です。
まだ流れを知って欲しい段階なので、この字体を使っています。
この後しばらくしたら、ユニバーサルデザイン教科書体などを
なぞる時の字体にしています。