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【2024WS3DAY4】学生ワークショップ参加レポート

日立製作所とのワークショップも最終日を迎えました。ワークショップのテーマは「2040年地方都市における、インフラサービスのデザイン」。

これまで社会を動かすきざしを起点にして、時系列に未来の可能性を投影し、探索してきました。最終日は、日立製作所 中央研究所を舞台に、予見される未来において求められるサービスやシステムのプロトタイピングを行いました。

議論の雲行きは怪しい。何かつかみどころのない未来を、つかみどころのないインフラデザインによって表現する必要があります。

限られた時間の中で、無数ともいえる可能性の何を選択するべきか。迫る時間の中では合理的な判断基準は見つかりませんでした。むしろ時間こそが唯一の判断基準となりました。時間が議論を切断。未だ形になっていないものを、形にせざるを得ない状況でした。

しかし生み出された形は、形にされたことによってはじめてこれまでの議論の座標となる。デザインすること、デザインしてしまうこと。プロトタイピングすること、プロトタイピングしてしまうこと。抽象を具体に落とすこと、抽象を具体に落としてしまうこと。

無数の可能性のなかで、非合理的にその一つを選択してしまうことによって、遡及的に議論に座標が与えられることに気づきました。

未来への企ては、できる限り多くの可能性を合理的に検討した上で、最後の一瞬には切断してしまうという非合理さを持てるかという一点にかかっているのかもしれません。

i.school2024年度通年生
芝浦工業大学 システム理工学専攻 修士2年
関颯太

本ワークショップについて
日立が作成した未来洞察シナリオを活用しながら、人口減少が進む日本の地方都市を対象に、未来のインフラサービスをデザインすることを目的に実施されました。人口減少が進む未来を悲観するのではなく、社会の縮退に合わせたインフラの移行について考えるワークがおこなわれました。

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