「ロイヤリティ」と「ロイヤルティ」
仕事をしているとよく出てくる二つの言葉。英語をカタカナ表記した際に、あまり意識することなく区別しないで使っていませんか?
実はある講演でスピーカーが混同して使用していたので、気になりました。
ロイヤリティは英語の「Royalty」からきている言葉。王族とか王位といった意味ですから、気品が高く高価なイメージ。ビジネスの世界では、権利の使用料を表すので、「オーナーにロイヤリティを払う」といった使われ方がよくあります。
一方で、ロイヤルティは英語の「Loyalty」からきている言葉です。意味は忠義とか忠誠ですから、「従業員ロイヤルティ」で使われれば、会社への信頼や愛着心といったところでしょうか。
英語を母国語で話す人は、RoyaltyとLoyaltyですので、完全に別の言葉であることは一目瞭然。でも、多くの日本人にとって、最も厄介なRとLの聞き分けが必要な二つの単語。意図的に、二つの単語をカタカナ表記することにしたのかもしれませんが、両者の違いを意識しないで、先の講演者も混同して使っていましたから、その場合には、どちらなのか自分で推察しないといけませんね。
ところで、ふと。
王室ファミリーは、「ロイヤルファミリー」と表記しますよね。これは、ロイヤリファミリーとは書きません。本当は、どちらでも良いけど、RoyaltyとLoyaltyの場合だけ、区別するために明確に表記を分けているのか。