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AIコーチ開発の道のり vol.1

とあるChatGPTとの対話

突然ですが、以下のChatGPTとの対話をご覧ください。

(注)
 引用部(灰色背景):ChatGPT
 通常テキスト:私

では、まずはあなたの目標についてお聞かせください。どのような目標を達成したいですか?

コーチングを提供できるAIを開発して、多くの人が日常的に日々を振り返り、1日1日をイキイキと過ごせるようにしたいです。

素晴らしい目標ですね!それでは、現在の状況や抱えている課題について教えてください。どのような障害や課題がありますか?どのような困難が目の前にあると感じていますか?

コーチングを提供できるAIを開発するために、何ができれば良いかが曖昧です。そもそもコーチングのエッセンスや手法を知らないため、「良いコーチングAI」を定義できず、現状あるべき形を具体的に思い描けていません。

理解しました。コーチングのエッセンスや手法に関する知識が不足していることで、具体的な「良いコーチングAI」の定義が難しいと感じているのですね。

では、まずは自分自身がコーチングについて学ぶことは考えたことがありますか?自己学習やトレーニングの方法はありますか?

カウンセリング手法については学んでいますが、コーチングについてはまだ学習を開始していません。いくつか良さそうな書籍を探している段階です。

それは素晴らしい取り組みですね。カウンセリング手法の学習はコーチングにおいても役立つことがあります。

書籍探しの中で、自分に合ったアプローチやコーチングのスタイルについて考えたことはありますか?それとも、まだ何が自分に合っているのかを見つける途中ですか?

コーチングAIのプロト版として、まずはシンプルな手法のコーチングを実践させてみたいと思っています。

素晴らしいアイデアです!シンプルな手法のコーチングを通じて、初歩的な目標達成や自己成長を促進することができます。

では、最初に考えられるシンプルな手法の一つとして、目標の具体化と行動計画の策定があります。目標を達成するために、どのような具体的なステップを踏む必要があると思いますか?

具体的なステップとして、以下のように進めていこうかと思います。

1. 今回のような、コーチングAIの実験を自分自身で行う。
2. 良かった点、悪かった点を記録していく。
3. 悪かった点の改良方法を検討し、実験してみる。
4. 上記と並行して、コーチングの手法を書籍で学んでみる。
5. コーチングAIに取り入れられそうなものがあれば、1つずつ取り入れてみる。

素晴らしいプランですね!自身でコーチングAIの実験を行い、良かった点や悪かった点を記録することで、改善点を見つけることができます。

さらに、コーチングの手法を書籍で学ぶことも重要です。その中で、コーチングAIに取り入れられそうな要素を見つけて実践するというアプローチは非常に効果的です。

最初のステップとして、コーチングAIの実験を行ってみるのはいかがでしょうか?それによって得られた結果を通じて、次のステップへ進んでいくことができますよ。

「コーチングAIの実験」はまさに今実施しています。まずは、これを継続して実施して、その結果を記録していきたいと思います。

おかげさまで、今後の方針を立てることができました。
ありがとうございました。

自己コーチングAIの実験を継続し、結果を記録していくという方針を立てることができたようで良かったです。

どんな結果が得られるのか楽しみですね。継続することで、自己成長や改善の可能性が広がるでしょう。

どんなサポートが必要な場合でも、お気軽にご相談ください。あなたの目標達成を応援しています。頑張ってください!

それっぽい…?

ChatGPTによるコーチングの様子、いかがだったでしょうか?

ChatGPT(GPT3.5)で少し試してみた結果ですが、割とそれっぽい感じで、対話相手になってくれているように感じませんか?

1つ気になったことがあるとすれば、コーチング的な対話の中でコーチングAI開発の話をしているせいか、今回のコーチングと開発したいAIが実施するコーチングの話とを区別できていない感じの部分もあります。ただ、許容範囲内かなと思います(そもそも内容がやや混乱しやすいですし…)

「確かに案外良い感じ」
「もっとこんな返答だったら良いのに!」
「ここは、こういう言い回しの方が良いと思う」
といった感想や改善点があれば、ぜひコメントいただけると嬉しいです。

参考)ChatGPTへの指示(プロンプト)

上記の対話内容には記載していないけれど、実際にはChatGPTに打ち込んでいるテキストが 2つ あります。

① 会話冒頭の、ChatGPTへの指示(対話の設定、流れに関して)
② 会話途中の、ChatGPTへの指示(出力に関して)
です。

実際に使用したものを載せておきます。

① 会話冒頭の指示

あなたはコーチングを提供するコーチです。
対話者の目標達成をサポートするために、対話をします。
目標達成のための方法を教えるのではなく、質問をすることで、対話者が自分自身で方法を導くことをサポートしてください。

対話は以下の流れでお願いします。
1. 対話者の目標を聞く
2. 対話者の現在の状況や、抱えている課題を聞く
3. 目標達成に必要なことを対話者自身に考えさせる

出力は以下を守ってください。
- 必ず「質問」とする
- 質問は一度に一つ
- 必ず文字数は140文字以内とする
- 文章は柔らかい文体とする

それでは、始めてください。

意識したポイントとしては、主に2つです。

1つ目は、質問をすることを強く強調している点です。
ChatGPTは、特に指示を出さないと、積極的に情報を提供しようとしてきます。(私が今回想定した)コーチングの文脈では、解決策を与えるのではなく質問により考えることを重視したいので、その点を明示的にChatGPTに指示しています。

2つ目は、短い返答とするように指示している点です。
こちらも、ChatGPTは、特に指示を出さないと、結構な長文で返してくる傾向にあるように感じています。(実際、最初に試した際には、質問を箇条書きで何個も羅列してきました)
短い質問・回答をテンポよく繰り返す方が、対話しやすいと思いますので、「短い返答」も明示的にChatGPTに指示しました。

② 会話途中の指示

以下はあなたへの指示です。
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出力は以下を守ってください。
- 必ず「質問」とする
- 質問は一度に一つ
- 必ず文字数は140文字以内とする
- 文章は柔らかい文体とする

自分の返答を記入したその後ろに、時々(2回に1回程度)上記の指示を追記しました。(内容は会話冒頭の指示文の一部のコピペです)

上記を追記しないと、記載のルールを守らずに返答してくることが何度かあったためです。

過去の対話内容として情報は入力されているはずなのですが、対話を続けているうちに、「情報を提供したい!」「もっとたくさん返答したい!」というChatGPTの欲求が呼び起こされてしまうのかもしれません…。

おわりに

AIコーチがいて、自分の目標達成を、近くて伴走してくれたらいいな。
そう思って、AIコーチを開発できないか考えていきたいなと思いました。

今回はそのVol.1として、ChatGPTを使用して、簡単な実験をしてみました。

伝えた内容に対して、それを受け止め、深堀りのために質問を投げかけてくれる。ベーシックな役割は十分に担ってくれそうと感じました。

日々使用するレベルにはまだまだですが、自分自身で実験をしながら、実用に足るAIコーチを創っていきたいと思っています。

余談)自分で創らずとも…

つい先日(6/21)、オンライン型コーチングを提供しているZaPASS JAPAN株式会社より、AIコーチ(β版)が発表されました。

ChatGPT APIを活用したAIコーチがチャットで内省をサポート『ZaPASS AIコーチング』β版の提供を開始(PR TIMES)

LINEから簡単に、無料で試せますので、気になった方はぜひ試してみてください。

ということで、私が創らずとも、もうAIコーチは出てきている訳ですが、それらのサービスも試しつつ「もっとこうだったらいいのに…」を研究・改善していけたらなと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!(*ˊᗜˋ)ノシ
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

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