湿原の鬼
薄暗い山の谷間
湿原の更に奥
濃い植物の青臭さの中
湿った空気が纏わり付く
僅かな腐った不快な臭いが
動物の死骸の存在を思わせる
聞こえてくる何かの唸り声
湿原を歩いて行くと
泥土の足跡が有る
段々と深くなる湿原に足を止める
木々の隙間から
何故か泥が滴り落ちてくる
何かの低い唸り声と不気味な気配
風が吹き霧が流れる
僅かながらに見えたのは化け物
背筋に感じる悪寒と殺気に
足も動かない
化け物の泥だらけの手が伸びて来る
私を捕まえたのは
泥土の鬼
薄暗い山の谷間
湿原の更に奥
濃い植物の青臭さの中
湿った空気が纏わり付く
僅かな腐った不快な臭いが
動物の死骸の存在を思わせる
聞こえてくる何かの唸り声
湿原を歩いて行くと
泥土の足跡が有る
段々と深くなる湿原に足を止める
木々の隙間から
何故か泥が滴り落ちてくる
何かの低い唸り声と不気味な気配
風が吹き霧が流れる
僅かながらに見えたのは化け物
背筋に感じる悪寒と殺気に
足も動かない
化け物の泥だらけの手が伸びて来る
私を捕まえたのは
泥土の鬼