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けがれた者達の歌 春雷

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春の季節に書いた 春の詩と物語の在り処
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#自分

灰黒の華

灰黒の華

醜さを語って

卑屈になれって言ってない

自分を卑下しろとも言ってない

文字にする事で

吐き出す言葉に

人間味が出て

面白いと

私が勝手に思ってるだけさ

だからと言って

私が興味の持て無い

人間性を持つ者と

仲良しこよしを

しようと

全く思わないけれど

風

僕が
空を見上げていても

僕が
海を見ていても

ずっと
風が吹いていれば良いんだ

星が見えない夜も

雷が鳴る夜も

ずっとずっと
風が吹いていれば良いんだ

僕が
眠っていても
風が吹いていれば良い

蠢く物

蠢く物

📌蠢く物①

手の平の大きさの
闇夜の蠢く物

僕は
人間の手に
蠢く物を乗せ

耳の側で囁く様に言うんだ

僕が育てた
蠢く物をあげるよ

自分でも
気付かない
不快な物に鼻が効くんだ

きっと
自分の中に在る
不快な物を
増やしてくれるよ

と言うと

人間の手に
吸い込まれる様に
蠢く物が消えた

📌蠢く物②

吸い込まれた
蠢く物は
血流が逆流しそうな
瞬間を暴く

神経がヒリつく元を

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灰黒の華と酔芙蓉の薫り

灰黒の華と酔芙蓉の薫り

表裏一体
何方が何方なんて…

綺麗事なんて言わない
情けなんて掛けない

私が言うのは事実か?
私が言うのは本当か?

見せてる自分
魅せてる私

何方が何方?

薄っぺらい

薄っぺらい

自分から
何時も通りにすると言いながら

今の自分は
上っ面な言葉と
薄っぺらい内容しか
書けてなくて

誰にも見せられ無いなって
消してしまったら

頭の中が
真っ更になった感じ…

創作に集中出来て無いや

言葉とジレンマと混乱

言葉とジレンマと混乱

流石に

自分でも分かってるんだ

手を伸ばせば

引き上げようとする手が在る事ぐらい

分かってるんだ

ただ

僕の言葉の順番がグルグル

回転して

入れ替わって

何から……と

なってしまうんだ

君の毒

君の毒

自分の中でリアルさが

足りなかったのか

あれから

生々しさが纏わり付く

自分で自分の世界観を

ブチ壊しそうで

あれは………私に とっては毒だ

魅せられて

呪縛に掛かったのは

私の方みたいだ!!

カラカラ

カラカラ

僕は自分に

完璧を求めて無いから

なんて言ったら良いか

分からないけれど

気を抜き過ぎて

時には

カラになるのも

良いんじゃ無い?

目玉

目玉

夢の中
もう1人の眼の無い
自分が居る

その者が
「眼を渡せ」と言う

まだ待ってと
言う暇も無く

土の中から
色々な蟲達が
湧き出て
裸足の足元から
這い上がって来る

眼の無い
もう1人の私は
眼を素手で、
もぎ取った

眼を失った私は
全身を骨さえも
蟲達に食い尽くされ
跡に何も残らず

クスクス

クスクス

クスクスと
笑い声が聞こえる
足跡から

クスクスと
笑い声が聞こえる
長く伸びた影から

クスクスと
笑い声が聞こえる
私の唇から

自分自身で
自分を馬鹿にして笑う
自分が愚かな事は
私自身が1番良く
知っている