【転職物語②(医師)】心身限界の転職
こんにちは医療系人材紹介プーさんです。
今回は私が関わった多くの方々の転職物語第2回を書いていきます。内容を語るだけではなく、対処法などもお伝えします。少しでもお役にに立てば嬉しいです。
限界の状況で相談
Aさんより転職相談をいただいたのは、残暑 が続く9月のお話です。
9月は転職相談が増える時期(切り良く翌年1月または4月転職を目指す為)でもあります。
とても穏やかな男性で真面目に勤務されていた方で、
人材の確保が難しい地方でしかも少数精鋭、当直業務(夜間当番)も1人で対応し、休日の緊急時の電話当番もご本人1人で対応していました。
毎日夜遅くまで働いて、緊急時にいつ連絡が来てもすぐに対応できるように、
旅行などプライベートの行事は何年もなし、高齢のお母様の介護もしながらで、心労が重なっている状況でした。
「自分が現在の職場を抜けるのは心苦しい・・・ 」と話されておりましたが、どう見てもご本人は限界でした。
責任感のある方なのでお気持ちはとても分かりましたが、
「これ以上無理をされるとお体もそうですが、心が壊れてしまう 」と正直にお話しました。
今では初対面で失礼な事を話したなと思いますが、「ありがとうございます 」と、ご本人は涙をこぼされておりました。誰にもなかなか話せずに本日まで抱え込んできたのだと思います。
面談の実施
面談時には細かい希望条件や、生活背景などお聞かせいただき、
可能な限り希望に沿った求人のご提案を行っております 。
しかしながら希望に全てがマッチする求人というのは、なかなか存在しません。
その中で以下4つに分類して希望条件を絞りながら、Aさんご自身にも希望条件を認識していただきました。
①勤務地域
②年収
③業務内容
④経営状況や母体規模
Aさんの優先順位は・・・
①業務内容
②勤務地域
③年収
④経営規模や母体規模
となり、やはり今まで苦労されてきた勤務内容の改善が、一番必要と考えておりました。
次に優先順位の高い①を細かく見ていきます。
①業務内容
A 業務時間(夜間対応や土日出勤なども)
B 内容(外来のみ希望・院内業務希望など)
C 業務量(忙しい・平均的・落ち着いている)
D 患者層(年齢、性別、雰囲気、対応疾患の比率など)
E 職員・同僚(年齢層や雰囲気、男女比率など)
Aさんの希望
A 業務時間(定時に帰れて、夜間対応や呼び出しが無い。土日祝休み)
B 内容(今までの経験で対応できるなら問わない)
C 業務量(落ち着いている)
D 患者層(気にしない)
E 職員・同僚(自分が50代なので、同年代がいれば嬉しい)
Aさんの優先順位
① A勤務時間(18:00までに帰宅したい)
② C業務量(1日の業務キャパシティは30件まで)
そこまで気にしない B内容 D患者層 E職員・同僚
という事で、一番優先順位が高い①業務内容 でも、
特に勤務時間と業務量を優先的に考え、内容、患者層、職員は
妥協できるポイントだと絞り込めます。
次に18時に帰宅が可能で1日30件までの仕事の、②勤務地域 はどこかを絞ります。Aさんは札幌市近郊都市のご自宅から、車で45分以内を希望されました。
Ⅰ 18:00までに帰宅
Ⅱ 30件/日 以内の業務量
Ⅲ 自宅から車で45分以内
に当てはまる求人をご案内させていただきました。
しかしこの条件の勤務先の求人が、現在よりも年収が200万円もダウンしてしまう事が判明します。
それだと生活に支障がでてしまうので、多少距離が遠くても良いとなり、
①業務内容
②年収
③勤務地域
④経営規模や母体規模
と優先順位が入れ替わりました。
初めの希望条件は、求人市場や相場などを知っていただくことで、
変更されることもよくあり、変更しないで進むことはかえって少ないと思います。
そうして気になる求人が見つかったAさんと面接見学に同行するのですが、
ここからが波乱の幕開けとなるのでした ・・・続く
余談
私は出張が多いのですが、帰ると子供達がキラキラした目をして「おみやげはなに?」と聞いてきます。毎回地元の有名なお菓子などを買って行くのですがあまり喜ばず、最近はドンキホーテでポケモンやサンリオのお菓子を買って帰ります。その方が子供も喜ぶしお財布に優しい。Win-Winとなっております。