人一倍敏感な子どもの子育て #9 「作る」を一緒に楽しむ暮らし
自己紹介でも書いていますが、私は何でも(子供服、子供用のぬいぐるみ、小説、メッセージカードなど)作るのが好きです。それを見ているせいか、子供も、ブロックや積木などを組み立ててオリジナルの作品を作っています。
おいしいものが食べたい、食べさせたい
特に最近、私がこだわっているのが料理です。
得意ではないのですが、こと子供が生まれてからは手作りのものを食べさせたい、という思いも強く、離乳食も当時はかなり頑張って作っていました。
でも、頑張りすぎて続かなくなりました。乳幼児のお世話は、一人では大変です。
そこで時短のため手抜きをした時期がありました。が、やはり体調を崩し、入院する騒動にまで発展。使いきれない量の冷凍肉を買っては、それにレトルトパウチのソースをかけるだけ、といった、料理ともいえないものでした。
やはり、少し手間はかかっても、新鮮なものを手作りして食べたい。
子どもがある程度、自分のことを自分でできるようになったので、子供にも手伝ってもらいながら料理できるようになりました。
幼稚園でも、年長になるとカレー作りをする時間があり、包丁やピーラーを使って野菜を下ごしらえする機会があります。それを機に、我が家でもカレー作りや、簡単な野菜のカットくらいはお願いするようになりました。
また、お菓子作りも好き。
毎日ではないですが、先日は芋ほり遠足で大きなお芋を掘ってきたので、それを使ってスイートポテトづくり。フードプロセッサーでマッシュした芋をアルミホイルの型に入れるだけの作業ですが、喜んでやってくれました。砂糖はキビ砂糖を使用し、生クリームは動物性のもの。あとは照りをつけるのに卵黄とお芋だけなので、本当にシンプル。
作る過程を見せることで、食べ物への関心を持たせる
私は専業主婦なので時間がありますから、料理にも時間をかけようと思えばかけられます。お仕事をしながら子育てされている方の中にはやはり、時短しなければ食事の時間が遅くなってしまうという理由で、簡単調理できるものを使っている方もいるでしょう。
それぞれの生活スタイルに応じた食事のとり方があっていいと思います。
ただ、私は、ちょっとの手間で安心安全なものを食べられることを知ったので実行しているのです。
だしをとるのも、難しそうというイメージだけで敬遠していました。でも興味をもって実際に試してみたら、「お湯を沸かしたついでに昆布と鰹節を入れればできるんじゃん!」となって、それ以来やっています。
ドレッシングも、毎回「どの味にしようかな」とスーパーで悩みながら選んでいましたが、結局いつも同じものを買っていることに気づきました。
「だったら、その味のドレッシングを家で作ればいいのでは?」
ドレッシングは以前、専用のボトルを持っていたので作ったことがありました。残念なことに、ひび割れて手放して以来遠のいていましたが、この度、ドレッシングづくりが復活。毎度、ゴマドレばかりなのですが、おいしいのでリピートしています。
作り方は、ネットでもすぐ見つかるし、料理本にもたいてい載っています。
うちでは、マヨネーズ大3 油大3 練りごま大1 すりごま大1 酢小1 醤油小1
くらいの割合で作っています。ジャム瓶に入る量です。
それから、下の子(年中)がたらこスパゲッティ大好きなんです。
スパゲッティを食べるとなったら、毎回指定。
これまで、市販の掛けるソースを買っていました。ところが、たらこって調味料や着色料を使わないとあの味、あの色にならないことを知ったのです。それだけでも化学調味料を口にすることになるのに、さらにあれこれ味付けされているたらこソースをかけて食べていると思ったら…。
そこで、手作りすることにしました。
たらこだけは、残念ながら無添加とはいかないのであきらめていますが、後のものは成分無調整牛乳やバター、岩塩を使って味付け。生クリームを使わなくても、結構クリーミーになっておいしいです。ただし、たらこの量は多めでぜいたくな感じで作っています。
これを作ってからは、子供が「また作って!」というほどです。
※ 無添加のものだけを食べるというのは無理ですし、お金も労力も必要です。私は無理せず、できる範囲での無添加を心掛けています。
(参考図書 一週間ストックできるソース、たれ、ドレッシング 金丸絵里加著)
自分で作ったものをおいしいといってもらえる「貢献感」を育む
子どもにとっても、お母さんが手間暇かけて作ってくれた料理はきっと記憶に残ると思います。一緒に作ったらなおさらです。私も、餃子やハンバーグくらいは手伝わせてもらった記憶があります(私の母は、基本的に自分ですべてやったほうが早いと思っている人なので、料理もほとんど母が作っていましたが)。
私は、時間はかかるかもしれないけど、子供が気が向いて、「やってみたい!」「手伝いたい!」と言い出した時にはやってもらうようにしています。もちろん、包丁を使った作業は危ないので、年齢に応じて、途中まで私が切り、最後のところだけお願いするような形でやっています。
餃子づくりに関して言えば、包み方なんて本当に雑!(笑)
母が遊びに来てくれた時餃子を作ったのですが、あまりの雑さに愚痴をこぼしたほど。
でも私は何も言わず、すべて子供に任せます。形が大事なのではないからです。作る過程そのものが大事なのです。そして、それを家族で食べ、「おいしいね」と言い合うことで「自分にも料理ができる」「食べてもらえると嬉しい」と思ってもらいたいのです。
何かを生み出すこと、それ自体が「生きている」ことを実感させてくれます。それを共有できた時「幸福感」を味わえるのではないでしょうか。
子育ては大変ですが、自分の成長のいい機会と考え、一緒に何かを作ったり楽しい時間を過ごしたりすれば穏やかな日々を過ごせるんじゃないかなと思っています。