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パニック障害でも仕事を選べるデジタル社会

今では当たり前になっているリモートワークやフリーランスといった働き方。
私はそういった選択肢が増えた事で救われました。
今回はそのことを書きます。



やりたい事が見つからなかった学生時代

私は幼い頃からやりたい事や夢が無く、大学進学の際にとても悩みました。
獣医学部の大学の付属高校だったこともあり、獣医を目指す人も多かったですし、そうでない人もそれぞれ夢を見つけて、その夢につながる進路を選んでいました。

心理学に興味があったので、心理学を学べる大学に行きたいと父に話しましたが
「心理学を学んだって、それを活かせるような就職先は無いぞ」
と言われ、確かに心理学を学んでその先にやりたい事があるわけではないと思いました。
当時は今ほどメンタルケアへの社会の関心が高くなかったですからね。
結局『就職先に困らないだろう』という理由で工学部の情報通信工学科に進学しました。

通勤場所が最優先の転職活動

大学卒業後、システムエンジニア(SE)として就職し4年間働いていましたが、激務で鬱とパニック障害になってしまい、休職した後に復帰できず退職しました。

電車に乗るとパニック発作が出てしまうので、2駅以内というかなり限られた条件で職場を探す必要があり、大変でした。
最後に正社員として就職した会社は、当時としては珍しくリモートワークが認められていた会社で、通勤時間としては1時間半かかる場所だったのですが週1回だけ出社すれば良いという環境でした。
5年勤めましたが、結局激務が続いて週1回の通勤でパニック発作が出るようになってしまい、辞めることになりました。

フリーランスという選択肢を与えてくれたデジタル社会

そんな私を救ってくれたのは、フリーランスという働き方でした。
一昔前のフリーランスというと、高給取りのハイスキルな人だけが選べる働き方というイメージでしたが、今では珍しい存在ではなくなりましたね。

業務連絡はSlack・Chatwork・Backlogで、ファイル共有はGoogleドライブで、データ共有はGoogleスプレッドシートで、デザイン指示はFigmaで、ミーティングはZoomで…というデジタルの環境が整っているからこそ、私はフリーランスとして自宅で仕事が出来ています。

動画編集との出会い

私はハンドメイドアクセサリーの販売もしています。アクセサリー制作は、やりたいことが無かった私が初めて『やりたい』と思えたことでした。
そして、そのハンドメイドアクセサリーをもっと魅力的に伝えたい、もっと多くの人に知ってもらいたいと思って、動画編集を学び始めました。
最初は独学で、DaVinci Resolveというフリーソフトを使って編集をしていました。
しかし段々と動画編集の面白さを感じ、動画編集自体を仕事にしたいと思うようになりました。
オンラインスクールに申し込み、Premiere Proでの動画編集を学び、WEB制作の仕事で業務委託契約させていただいている企業に「動画編集の仕事もやらせてください!」と直談判しました。
その企業は今まで動画は外注していましたが、その一部を私に任せてくださいました。
こうやって動画編集を学んで仕事に繋げられたのも、通学不要のオンラインスクールの存在があったからです。


まとめ

ここまでデジタル社会の環境が整っていなければ、私は近所でパートとして働くしか選択肢が無かったかもしれません。
私の中では長年、正社員という雇用形態でないと駄目だという思い込みがありました。
そのため、正社員として働き続けられない自分が情けなかった時期もありました。
でもそんな先入観を捨てて、フリーランスという道に挑戦して良かったです!


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