「駅と商店街に人をつなげたい」マチエキ会議~街と駅との連携会議 (周南市)
夏の暑さを残しながら迎えた2023年11月。
1日、駅に直結する周南市徳山駅前賑わい交流施設にて毎月2回定例で行われる「マチエキ会議」に参加してきました。
街と駅との連携会議、通称マチエキ会議。
街の活性化について意見交換や、イベント等の情報を共有する場となっています。
毎回約30名がつどい、積極的で活気あふれ、気温に勝る熱さがあります。
マチエキ会議が行われる徳山駅前賑わい交流施設(及び周南市立徳山駅前図書館)は、2018年に完成しました。
上記をコンセプトに、図書館、スターバックスコーヒー、蔦屋書店、飲食施設、学習スペース、ビジネススペース、交流室、まちなか共創センター、屋外デッキがあります。
街の人々はもちろん観光客も多くにぎわう、お洒落で都会的なスポットとなっています。
マチエキ会議は、この施設の完成にむけ「どういう使い方ができるか」「施設と中心市街地にある5つの商店街(みなみ銀座、銀座通り、中央街、銀南街、PH通り)に人の流れを繋げていきたい」など街の活性化を図り、市や、働き暮らす人々の想いをまとめる場として発足しました。
(周南市が策定する中心市街地活性化基本計画に基づいて協議する周南市中心市街地活性化協議会の一環としてスタート)
会議参加者は、事務局の商工会議所と、周南市徳山駅前賑わい交流施設及び周南市立徳山駅前図書館の指定管理者であるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)、JR西日本徳山駅、周南市役所、まちあい徳山、市内企業、商店街店主、イベンターやプレイヤーなどさまざまな業種の30、40代が中心に参加しています。
事業やイベントに関連して、県外の企業や市内外の大学生が参加することもあります。
私は周南市民となった3年前、街の活性化に取り組む方の紹介でマチエキ会議とご縁をいただきました。
誰でも発言しやすく、和気あいあいとしたアットホームな雰囲気です。
マチエキ会議の特徴でもありますが、議題は決まっていません。
①部会長挨拶、②情報共有(知ってて欲しい、来てほしいイベント等)、③相談(意見が欲しい)、④その他、の流れで進んでいく会議。
マチエキ会議を運営する周南市中心市街地活性化協議会事務局担当者(徳山商工会議所職員)は、
「堅くせず、カジュアルで話しやすく、参加しやすい雰囲気を心がけています。会議よりも、会議後の何げないコミュニケーションから生まれるご縁、街を活性化するアイデアやヒントなどが多く、それを大事にしたい想いです。街を盛り上げたい人が集まり、皆の話を聞いていると夢が膨らみ、‘実現したらもっと住みたくなる街になる’ と感じます」
「施設完成当時の館長が、‘施設を利用し勉強する子ども達が、会議の様子を見てー将来こういう大人になりたいーと夢を抱くような姿や会議を続けていきたい’ とおっしゃっていた」と聞かせて下さいました。
また、商店街に人の流れをつくりたい想いとしては、
「商店街を支える方々に話をうかがうと人生が深く、激動の時代があってもこの店をやっていきたいと地道にやってこられた生き様を感じます。そういったお話からも、商店街は価値ある場所だと思いました。商店街を含め、街を盛り上げてる人たちがもっと活動しやすくなるようにイベント支援などを行いたいです」と話して下さいました。
マチエキ会議が発足し、徳山駅前賑わい交流施設が完成・動きだしてから約5年。
発足当時から携わる方は、5年経過した今実感している変化・成果があるそうです。
それは、施設完成前の2017年から駅周辺と商店街を巡ってもらう目的で始動した「徳山あちこちマルシェ」を機に、現在はイベントが増え、そして定着し、中心市街地がにぎわい街の活性化につながっています。
また、徳山駅前を清掃する月1回の徳山あちこちクリーンプロジェクト。
2023年11月現在では89名が参加し、紅葉したイチョウの絨毯もかきあつめ可燃物16袋、不燃物1袋を回収しています。
夏休みは地域の小学生も参加し、市民や市内企業で街を守るプロジェクトが継続しています。下記リンクは同市民ライターあかねさんの記事です。
街を長年見守ってきた古き良き建物や人々、そして新たな試みを加えながら、街をともにつくり、動かしているのだと感じます。
ここからまた5年、その先の未来の周南市中心市街地をイメージしながら、マチエキ会議は歩みをつづけていくことでしょう。
このような活動、会議があることを知っていただき、周南市の未来にさらなる希望をもっていただけると幸いです。
私は会議に参加する皆さんとのご縁から、各々の活動やイベントに触れる中で周南市を深く知ることへつながっています。
会議の取り組みをふくめ、市民ライターの目線で書きたくなる人やお店があちこちにあふれる魅力的なまちだとつくづく感じます。
今後も、マチエキ会議に継続して参加し、街をつくる一員という自覚と想いで取り組みます。
※本記事の内容は、執筆時点(2023年11月)のものです。