見出し画像

140字小説【彼女の秘密】

僕の彼女には戸籍がない。ない理由は秘密らしい。座椅子に座る僕の膝を、右、左とリズム良く手で押したり、意味なくジッと見つめてきたりと、仕草の可愛い不思議な彼女。ある日、ニ階の窓掃除をしていた彼女が誤って落ちてしまった。慌てて外を見たが彼女の姿はない。スタスタと歩く一匹の猫だけ……。

気に入っていただけたら投げ銭してもらえると喜びます!!