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140字小説【敵国の思惑通り】

戦争が始まると違法ドラッグが国中に蔓延した。恐怖や痛みを消してくれた。国民が徴兵され、中でも前線に投入された僕たちには必須だった。上陸侵攻してくる敵を次々に撃ち殺す僕たち防衛軍。だがドラッグの効果が切れると敵兵は姿を消した。敵味方の区別がつかなくなった僕たちは自国民を撃っていた…

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こし・いたお
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