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140字小説【自傷】

「凄い、腕の傷…」スナックのカウンターで僕の腕を見たママが呟いた。自傷なんて僕の中でずっと恥でしかなかった。だから半袖を着る季節が苦手だった。僕の腕を見つめる店の女の子にママが言った。「こういう人と結婚せなあかんよ」どういう意味で言ったのかは知らない。ただ、何となく嬉しかった。

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