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140字小説【私が老いを感じる瞬間】

私は近所の井戸端会議に参加した。テーマは老いを感じる瞬間だ。白髪が目立ってきたとか、揚げ物を食べれなくなったとか、どうでもいい報告ばかり。私は出不精になったと言った。本当はお金がないだけだ。病院は出費が嵩む。でも残り少なくなった3種類の錠剤は、1錠ずつ飲んでいたのに数が合わない…

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こし・いたお
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