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140字小説【掴めない】

彼女に誘導されながらゲームコーナーにやってきた。UFOキャッチャーに好きなアニメキャラのぬいぐるみがあるらしい。なかなか掴めず持ち上げては落としを繰り返す僕。小銭が機械に吸い込まれていく。「ねえ、うどん食べたくない?うどん食べてから映画みよ!」一番掴みどころがないのは彼女だった。

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