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140字小説【私にも見えた空】

私は空の青さを知らない。これからも知ることはないだろう。日に日に消えたいが加速する私は、空の青から目を背けていた。ある日の雨上がり、私は行く手を阻む広い水溜りで足を止めた。これでは先に進めない。でも水溜りに映った空は輝いて見えた。ここにも空があった。私はなんだか少し嬉しくなった。

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