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140字小説【そんな眼鏡は要らない】

他人の短所ばかり見てしまう僕。勝手に心を病み、暇な時は海へ足を運んだ。眼鏡を外し、沖の船や水平線をただ見つめていた。遠くばかり見ていたお陰か視力は少し回復し、免許更新に行くと眼鏡はもう必要ないと言われた。僕は沖の小さな船を見て呟いた。「短所ばかり見える眼鏡も、そろそろ外そうか」

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