Photo by ryoko_pt 140字小説【知らない方が幸せ】 2 こし・いたお 2024年1月11日 01:51 先輩はいつも耳栓をしていた。工場内はうるさく耳栓着用を促す標識がある。でも先輩だけしていた。話しかけられた時と、僕との二人作業の時だけ耳栓を外した。ある日、先輩の退職が決まり、僕にだけ理由を教えてくれた。「耳がいいんだ。周囲の陰口や悪口が全部聞こえる。君からだけは聞こえなかった」 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップは執筆の励みになります。 チップで応援する #140字小説 #掌編 #知らない方が幸せ #りょーこさん 2