140字小説【もう1人の彼女】
私と彼女は20年来の親友だ。ある日、自宅に招かれた私はテーブルを挟んで語り合っていた。「紹介したい人がいるの。実は私……双子なの」20年来の親友なのに初耳だった。「会ってみたい!!」彼女はゆっくり立ち上がると、後ろ向きに座り直した。後頭部の髪をかき分けると彼女そっくりな……
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私と彼女は20年来の親友だ。ある日、自宅に招かれた私はテーブルを挟んで語り合っていた。「紹介したい人がいるの。実は私……双子なの」20年来の親友なのに初耳だった。「会ってみたい!!」彼女はゆっくり立ち上がると、後ろ向きに座り直した。後頭部の髪をかき分けると彼女そっくりな……