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木々が色づく季節になり、私と友人は山に登った。熊鈴は二人とも持っていた。だがせっかちな友…
私と彼女は20年来の親友だ。ある日、自宅に招かれた私はテーブルを挟んで語り合っていた。「紹…
私ほど生真面目なOLはいない。決められた休憩時間以外はスマホを触らない。私は休憩時間になる…
戦争が始まると違法ドラッグが国中に蔓延した。恐怖や痛みを消してくれた。国民が徴兵され、中…
妻の故郷の村には怖い言い伝えがある。満月の夜に、身の丈八尺もある手足の異常に長い怪物が、…
「全然怖くないよ」男は浮気相手の理子を引き寄せた。エレベーター型の絶叫マシンはゆっくり上…
私は幼い頃から立派なお屋敷で暮らし、執事や優しい使用人からお嬢様と呼ばれ暮らしてきた。ただ、一度だけ凄く怖い思いをしたことがある。深夜、泥棒が庭のカシの木からバルコニーに飛び移ろうとしたのだ。その先には私の部屋。私は見てしまった。優しいはずの使用人が、高枝切り鋏で泥棒の手足を……
息苦しさで目覚めた。私は安さに釣られ怪しい美肌エステサロンにやってきた。裸で黒いシーツの…
大雨の日の夜、男は車で事故を起こした。それから十年経ったある日の夜、男はヒッチハイカーの…
「この手羽先はうまいぞ、遠慮せず食え。行方知れずな君の彼女だがね、君の住むアパートに入る…
美術館の警備員になった僕は真夜中の館内で女の声を聞いた。「ダ、ル、マ、さ、ん、が、こーろ…
ぼくは最近、ストーカーに悩まされている。彼女の視線を気にするあまり、公園のベンチにカバン…