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歯からの侵入者に命を狙われた話
皆さんは「歯医者」に対して、どんなイメージをお持ちでしょうか?
おそらく「料金が予想できない」「痛い」「治療を始めたらエンドレス」「虫歯になったら行くところ」といった感じではないでしょうか?
私も数年前まではそのようなイメージで、どこの歯医者に行っても、どういう作業がどこまで進んでいるのかわからず、ある程度治療ができたら自己判断で通うのをやめてしまったりしていたんですね。
こういう方けっこう多いと思うのですが、それがまさかこんな事態に発展してしまうとは…
2020年の冬、映像作家を生業としている私は、自宅兼事務所で動画編集の作業をしており、朝からなんとなく「腰が痛いなぁ~」と思っていたのですが、時間が経つにつれて痛みが増し、立ち上がれなくなってしまいました。
身動きが取れなくなってしまい、不本意でしたが救急車を呼ぶことに。
病院に着くとICUへ直行!「腰が痛いだけなんだからそこまでしてくれなくて良いのに、大袈裟だな~」なんて、呑気に構えていた私にお医者様が…
「心臓の弁に異常があって、血液がたまに逆流しています」
「脳に出血があって、脳梗塞になっています」
腰が痛くて運ばれたのに、なんだかとんでもないことになってしまいまして、そのまま脳梗塞の処置が始まりました。
ICUで一晩を過ごし、翌日からは一般病棟に移りました。腰を治してほしいのに心臓が先らしく、整形外科ではなく循環器内科で入院生活が始まりました。
約1ヶ月の入院生活でたくさんの検査をしてわかったのは、私の疾患は「僧帽弁閉鎖不全症」というもので、心臓の左側の上下の部屋の間にある弁が細菌によって壊されてしまい、送り出された血液がときどき逆流をし、息苦しくなったり、心不全などの心臓の疾患が起こる病気だということ。
そしてこの原因となった細菌というのが、なんと歯から侵入した菌なのだとか。私は歯はけっこう清潔にしていた方だと思うので、なぜそんなところから侵入されたのか理解に苦しむのですが、いったいどうやって歯から侵入したとわかったんでしょうね。
その後、心臓の手術が決まり、同年3月に僧帽弁を修復する手術「僧帽弁形成術」と、心臓の悪い電気の流れを改善する「メイズ手術」が行われました。
術後はさすがに手術の影響で身体への負担もかなりのものでしたが、リハビリも含めて約2週間で退院。現在は以前と変わらず映像作家として、活動を行えております。
もう4年も前の話しですが、あれ以来、より歯には気を遣うようになりました。稀なケースだとは思いますが、命にかかわることもございますので、皆さまもどうかお気をつけくださいませ。
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