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七対子の醍醐味。捨て牌が異常に見えることの重要性。
トイツ理論というものがあるが、わざと順子のタネを崩してまで七対子一本で行け!なんて言ったりして、いったいそこに何の合理性があるんだ!と憤りを覚えたりもしたことがあるが、今回、その教えの本質に気付いちゃった気がするので諸君とこの気付きを共有したく思う。
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結論から言うと、最初の内から捨て牌が異常な並びになって、他家が警戒せざるを得なくなるのである。
おそらくこれは、上級者であればあるほど効果的と思われる。
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私が七対子決め打ちで行くと決断した瞬間。
普通、3巡目で手が決まるということはほぼないが、ゼロとは言い切れないのが麻雀の面白い所。
ましてや、上級者ともなれば、3巡目あたりから他人の捨て牌で手の良し悪しを判断したりするものである。
それがいきなり6pだの4pだのの重要牌を切り出しているともなれば、どんなに肝の据わった打ち手でもある程度警戒せざるを得ないのは自明。
簡単に打ち方を変えたりはしないだろうが、心理的プレッシャーがかかるのは必然。
その疲弊こそ、重要な局面で判断をミスらせる最後の一押しになるかもしれないのである。