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時間の使い方とエネルギーの使い方。
時が経つのは早いもので自粛期間が明けて、もう2週間が経とうとしている。
このひと月半という自粛期間中、ぼくはほとんど家を出ていなかった。
仕事場から自宅待機を命じられた手前、下手に外出をして新型コロナウイルスにでも罹ろうもんなら、確実に白い目で見られるだろう。
ぼくは必要最低限の外出だけをし、忠実に自宅待機を守った。
初めての自宅待機
4月6日の勤務が終わって、明日から自宅待機を命じられた。
ぼくは子供の頃から体がそこまで丈夫ではなく、よく風邪を引く子だった。
大人になってからは体も丈夫にはなったが、これまで体が元気だと外に出かけていたし、体が元気なのに家にずっといるということがほとんどなかったので、正直言うと、はじめの数日は外に出たくてうずうずしていた。
部屋の片付け&断捨離
そんな欲望をぐっと堪えて、最初に行ったのが部屋の片付け&断捨離だ。
ぼくは部屋の片付けがとても苦手で、片付けてもすぐに散らかしてしまうし、本が好きなので大量の本が気づけば日に日に増えていっている。
そんなぼくが有り余る時間を使ってやり始めたのが、断捨離だ。
物を捨てること。
そもそも物量が多すぎると片付ける気も失せるので、最初に物を捨てまくった。
これからの人生に一緒に連れて行きたいやつだけ選んで、あとは捨てた。
それでもまだまだ捨て切れていないものもあるので、これから定期的にやって行こうとは思う。
物量が減るだけでもスッキリした気持ちになれる。
部屋の散らかり加減は脳内の散らかり加減と言われることもあるが、まさにその通りだなと感じた。
余計なもので溢れていた部屋を掃除することによって、自分自身に何が必要で何が不必要なのかを突きつけることができる。
何よりも自分自身で選択していることが良いとぼくは感じた。
大袈裟かもしれないが、自分でこれからの自分の生き方を選んでいる感覚。
なんとも言えない充実感と爽快感に包まれて、部屋の片付けと断捨離は数日間で完了した。
動画編集
次にこの自粛期間にやっていたことが、動画編集。
主にYouTubeへ投稿するための動画を作っていた。
3月3日にコンビを結成した『フリコ』というお笑いコンビのネタ動画や企画動画を相方のハルヒくんとオンライン収録して、その元素材をぼくがiMovieで編集してYouTubeにアップするということをやっていた。
実は3月にコンビを結成して、すぐにYouTubeチャンネルを開設したものの、動画編集はお互いやったことがなくて、どちらかというとハルヒくんよりはパソコンができるぼくが編集を担当することになったのだが、手探り状態で5分にも満たない動画の編集にめちゃくちゃ時間がかかってしまったりしていた。
それでも動画編集の楽しさは最初から感じていた。
この自粛期間中はお互い会うことはできなくても、リモートでネタを作ったり、企画したりして何本か動画を作ることができた。
時間はいくらでもある。
だから編集に時間をかけることもできる。
気付いたら外が明るくなっていたこともあった。
こんなに没頭できるものがぼくにもあったんだと驚きとともに嬉しくなった。
普段の生活だと次の日は朝早くから仕事だから早めに寝なきゃなとか考えないといけないけれど、ずっと家にいるから好きな物を好きな時に好きなだけ出来た。
こんな幸せなことってないよね。
時間は有限でエネルギーも有限
この自粛期間中に気づいたことは、これまでどれほどの時間とエネルギーを本来の自分とは違うところに使っていたんだろうと思った。
外に幸せを求めていたぼくは、幸せは内にあったんだと気づいた。
確かに色んなところに行って、色んな人と出会って、色んなことを体験・経験することも大切なことではある。
でもこれまでのぼくは自分以外の何者かに自分自身の幸せを委ねていたんだなと。
自分自身を成長させていくということは、自分という果実の中身を甘く美味しくさせていくということ。
見た目だけ大きくなっても、中身がすっからかんで味も何もしないなんてぼくは嫌だ。
時間は有限、使えるエネルギーも有限。
この命をどこにどう注ぐのかは自分自身で決められるのだ。
ぼくがぼくであるために勝ち続けなきゃならない。
そう尾崎は叫んだ。
ぼくには勝ち負けのことはよくわかんないけど、ぼくがぼくであり続けるには他の誰かになるわけにはいかないんだ。
世界の見え方が変わった
この自粛期間、もちろんある業界では必死に働き続けてくださった方がたくさんいたし、今もなお医療の現場などでは最前線で戦い続けてくれている方もいてる。
ぼくには本当に想像もできないぐらい大変だと思うし、何かできるかって言われたら知識も技術もお金も地位も権力もないぼくには何もできない。
ただ、ウイルスに負けないように生きること。
そのために日常を健康的に過ごすこと。
これしかできない。
自分自身ができることをできる限りやるだけ。
そこから世界は、また動き出すんだ。
先日久しぶりに都会の街を歩いた。
人の数は確実に自粛前に近づきつつある。
外を歩くことの幸せに気づいたぼくは最強だ。
世界が変わり始めている。
夏前の生ぬるい風がぼくの背中を押した。