和歌山県 熊野古道中辺路を歩くひとりたび【滝尻王子~継桜王子】
ロングトレイル後は必ずどこかしらの関節が痛くなるお年頃。しかし初冬のキリッと冷えた空気の熊野古道は最高だった。怖い虫が見当たらないし脇汗もあんまりかかない。そして"自分の脚で山を歩く"という各国の同志に出会えることは世界遺産ならではの良さ。今日はイギリスからの紳士2名(60~70歳代)と話すことができた。なんとか捉えた単語で彼らが和歌山県を気に入ってくれたことがわかった。そうそう、"countryside,forest,nature,kind,happy"なんだよこの町は!もちろんそれだけじゃないしいいとこばかりでもないだろうけれど、少なくともゲストの彼らに好印象を与えたことが県民としてとても嬉しかった。
活動データ
総歩行距離 約20Km
タイム 7:30
のぼり1369m/くだり1076m
チェックポイント
AM8:40 滝尻王子バス停から歩行開始
8:45 滝尻王子
8:50 不寝王子
9:30 飯盛山通過
10:15 高原熊野神社・高原霧の里休憩所
11:00 大門王子
11:25 十丈王子
12:35 大坂本王子
13:25 牛馬童子像
13:40 近露散策(CABELO coffee・近露王子)
14:20 野長瀬一族の墓
14:50 比曽原王子
15:15 継桜王子
15:20 秀衡桜
15:50 野中一方杉バス停(バス19分遅れ)
17:00 滝尻王子
ハイライト:高原霧の里休憩所付近にて
シューズリペアグッズが無料で使える。幸い自分の靴は無事で必要なかったけど優しい気持ちになれましてありがたや。
休憩所で買ったよもぎ餅130円。ここから牛馬童子まで一息で約3時間歩くためうれしい補給。
休憩所の駐車場には人懐っこい三毛猫ちゃんがいた。先に到着した中国人カップルが愛で終わり、さて戯れさせていただこうと思った矢先に私の背後からおじいさんが「ミャオ、ミャオ、ミャオ」と大ボリュームの鳴き真似をしながらふらりと登場した。限りある時間にて順番待ちをしていられないため、猫ちゃんをあきらめて次の目的地に向かう。
ハイライト:近露
牛馬童子から近露に到着。背の高い針葉樹の古道からこの集落に出るとぽかぽかの日差しが感じられた。ここはかつて熊野古道中辺路の宿場として栄えた地だそうな。今もその名残のある古民家ゲストハウスが点在する。喫茶やスーパー、診療所も小学校もある。ほのぼの暮らせそうな町という印象を受けた。
友人が教えてくれたCABELOcoffeeに着く。店長さんはそれとなくいい距離感で話しかけてくれた。野中一方杉バス停から出る帰りのバスの時間をさりげなく調べて教えてくれる優しさに感謝。コーヒー豆を買う。道中でリュックの口からふわっと香るのは予想外のうれしいおまけだ。テイクアウトしたHCは近くの休憩所でいただく。
ハイライト:継桜王子から野中一方杉バス停
この区間は継桜王子で偶然出会った前述の英国紳士と歩いた。今回の日本旅行は東京、大阪、奈良、長崎、そしてその中に和歌山をチョイスしてくれたそう。「この田舎町が好きになった。みんな親切。」と話す笑顔が嬉しかった。私も田舎町が大好きと答えた。
バス停では彼らのお友達2名が合流した。明日の本宮大社に向けてこれから湯の峯温泉へ行くとのこと。私は逆方面の紀伊田辺駅方面へ戻るので、向かい側のバス停から記念撮影をさせてもらった。
まとめ
総距離105Kmの中辺路を今年度中に踏破するという目標まであと10Km。数値的な目標を達成した後もきっと中辺路にはまた訪れたくなるんだろうなと感じた日だった。