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どうも。引き止めに遭い退職できなかった30代独身女です

農林大学校に合格し今年度末の退職まで残すところ3か月。
さあ次は仕事の引継ぎか…!と思っていたのだけど。

退職希望日の5か月前から合計3回退職の意思を表示したにも関わらず叶わなかった。
そりゃあ口頭での意思表示だけやったけど。
「わかりました。」って言ったやんか上司。信じてしまうよ。一応10年以上ずーーっと一緒に働いた仲やし、ある程度の信頼は置いていたのだもの。わたしは退職に対する同意の言葉を聞いた上で農林大学校に受験願書を提出したのだ。自分としては筋を通したつもりだ。法にも会社のルールにも反していない。しかし相手からはこちらが裏切り者のように言われた。

 それにしても、部下に圧力をかけて萎縮させるのはよくない。
「結果出してへんのに辞めるんか?」
「〇〇ですら退職時期延期したのに?」
「退職する権利があるとか言われたらアレやけど」
「△△も理解できへんって言ってたわ。」

 結果って何や。あなたの匙加減で決められても困る。〇〇は後輩。・・・関係なくない?△△は職場外の人物であり上司の親しい友人でよく話題に出してくる。おいおい、無関係にも程があるぞ。ちなみに上記発言は勤務時間終了後、職場を離れコンビニの前で行われた。上司の車内で2人きりだ。「コーヒー飲もか?」との誘いに乗ったが最後。まさかこんな事態になるとは予想していなかった。逃げられない空間。完全なるハラスメントでは?
 震える心臓で必死かつ最大限丁寧にこちらの意見を話したが、どう伝えても解ろうとする気がないようだった。
 
 もし話を聞き入れ、“残念やけど次の職場でも活躍してな。“なんて言ってくれたなら、わたしは先の人生でこの上司を尊敬する人のひとりとして名前をあげたはずなのに。反面教師でしかない。

 日を改め2回、3回と退職の意思表示をしたが平行線。書き切れないし思い出したくもないのでここには書かないが、他にもとにかくいろいろ言われた。
わたしの退職に協力する気なんかさらさらない。
追い詰めて圧力でどうにかしようとしているとしか思えなかった。
 担当している30人ほどの利用者さんの引継ぎ先の準備に協力してくれる気配もなく。(”辞めるなら自分で全部すれば?オレの納得のいくように。”みたいな威圧感は感じていた。上司の一人称は職場でも”オレ”だ。余談だが、職場見学に来てくれた学生への施設説明の際も、“オレ”発言をすることがある。わたしが学生ならドン引きだ。この職場の管理者はオレ様主義なのだと。普段の行いはそういう場面でも出る。結果、人の集まらない職場になるのだと思う。)

 やがて食欲はなくなり不眠になり、仕事中に手の震えや動悸も度々生じた。
こんな状況でも真面目に出勤するのがわたしだ。
だけど車とバイクの運転が不可欠な仕事をしているのでまずい状態だった。
心身の危険を感じていた。
これ以上何を言っても明日からますます不利になる一方だと思い始めてしまった。
そしてわたしは明日以降を生きるために退職時期の延期を決めた。明日死んだらどんな未来もないと思ったから。
 念の為、これまでの上司の言動とその時の自分の辛さをExcelに記録した。今後の最悪の事態を考えボイスレコーダーも用意した。

 結局、1年後の2023年末に退職予定である。
憧れの林業に就くことも大好きな和歌山での暮らしもおぼろげになった。
せっかく迎え入れる準備をしてくれた農林大学校入構は辞退した。辞退届を書き留めで発送した帰り道、ブサイクに泣きじゃくりながら歩いた。真冬の風に凍えることすら忘れていた。

 退職届を送りつけるとか退職代行を使うだとか、心療内科で診断書を書いてもらって退職するとかいう手段は知っていた。
 だけど今回の選択は最善だったと思っている。
弱った頭ではあったが懸命に考えたのだもの。
実際今、半分開き直って元気にやってるし。
食欲をなくしたのはたった7日間だった。
今日もキムチと玄米ご飯と味噌汁が最高に美味しい。
彼氏のために買ったGODIVAのバレンタインチョコもあちらに届くことはなく自分で食べた。だって食べたかったから。

 この先も元気があればなんでもできるはずなのだ。自分が思う方法で必ず退職するし2024年度は農林大学校に入構する!ちゃんと食べてちゃんと寝る。一日一日真摯に向き合ったならなんとかなる!
 心も大丈夫。どんな傷も自分の考え方次第で治りが早くなるとわかった。

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