【古事記】国生み〜日本列島の創造〜あらすじ編
どうも いろは です。
今回は古事記の国生みのあらすじを紹介します。
前回の天地開闢で誕生した、伊邪那岐神(イザナギ) と 伊邪那美神(イザナギ)が日本列島を作るという、壮大なストーリです。
前回の天地開闢を まだ見ていない人は、こちらをチェック!
【古事記】国生み〜あらすじ〜
高天原にいる神々が地上の国作りについて会議をしています。
会議の結果、イザナギとイザナミが国作りをすることとなりました。
そして、イザナギとイザナミは、
「地上は、海に油が浮いているような状態です。それを固めて国を作りなさい」と命じられてイザナギとイザナミは、天の沼矛を渡されました。
どうやら、この天の沼矛を使って国を作るんだなと思ったイザナギとイザナミ。
さっそく、天と地の間に浮かんでいる天の浮橋に立って、そこから天の沼矛を海に突刺して「コオロコオロ」と海をかき混ぜました。
しばらく、かき混ぜ天の沼矛を海から引き上げるとき、天の沼矛の先から海水が滴り落ち、海水の塩が固まって島が出来ました!
塩が自ずと固まって出来た島なので、
この島のことを淤能碁呂島(オノコロ島)と名付けました。
イザナギとイザナミは、オノコロ島に降り立ち、とにかく神聖な柱 天の御柱を建てました。
さらに、八尋殿という大きな神殿も建てました。
「あのー税務署の者なんですけど、固定資産税について、お伺いし…」(#)'3`;;)・;'.、グハッ
国作りを本格的に開始しようと思っていたところ、イザナギが以前から気になっていたことをイザナミに質問してみました。
「イザナミの身体はどんな形ですか?」
「…私の身体は、成り成りて成りましたが、なんか足りないところがあります。」
「俺の身体は、成り成りて成りましたが、なんか余ってるところがあります。」
(マジか。股間の話ししてるやん。)
イザナギは続けます。
「俺の余ってる所をイザナミの足りない所を塞いで国を生もう!」
と提案します。
イザナミは、この提案を受け入れました。
その前に契りを交わすこととなりました。
契りとは、結婚のことです。
神様の結婚式。
それはそれは、盛大に、豪華に、華やかに、催された訳ではありません。
超地味です。
イザナギとイザナミは、天の御柱の前に立って、イザナギは天の御柱を左から回って、イザナミは右から回り、二柱が出会った所でイザナミが、
「あなた、なんてイイ男なんでしよう」と言うと
イザナギが、
「きみは、なんてイイ女なんでしょう」と言いました。
結婚式はこれで、お開き!となりますが、イザナギが
「女のイザナミから声を掛けたのは良くなかった」
とボソッと つぶやきます。
そして、お待ちかねの まぐわい を行い、イザナミは妊娠しました。
まぐわい︰性行為
ところが、生まれてきた子供は、ヒルの様に骨がなくグニャグニャで手も足もありません。
その子に水蛭子と名付け、水蛭子を小さな葦の船に乗せて海に流しました。
次に生まれた子供も泡のような不完全な身体で生まれたので、淡島と名付けました。
水蛭子と淡島は、「良くない子」であったため、イザナギとイザナミの子供としてカウントされません。
イザナギとイザナミは、どうしたものかと悩んだ末、高天原に戻り、別天津神の神々に相談することにしました。
別天津神は、太占で何が原因だったのかを占いました。占いの結果、結婚式で女性のイザナミから声をかけたのがダメだったことが分かりました。
太占︰亀の甲羅や牡鹿の骨を焼いて、その甲羅や骨に入ったヒビ割れの形で吉凶を判断する占い。
イザナギとイザナミは、高天原から戻ってきて、結婚式を やり直すことにしました。
先程と同じ様に天の御柱をイザナギとイザナミが回りました。
今回は、イザナギから
「きみは、なんてイイ女なんでしょう。」と言い、
次にイザナミが
「あなたは、なんてイイ男なんでしょう。」と言いました。
そして、うちに元気な子どもが生まれました。
1番 最初に生まれたのが淡道穂狭別島(淡路島)。
次に生まれたのが、顔が4つもある伊予二名島(四国)が生まれました。
そして、隠伎三子島(隠岐の島)が生まれました。
隠岐の島は、別名:天之忍許呂別とも言います。
さらに、筑紫島(九州)、伊岐島(長野県 壱岐島)、津島(対馬)、佐度島(佐渡島)が生まれました。
そして、大倭豊秋津島(本州)を生みました。
こうして、8つの島が先に生まれたので、日本のことを大八島国と言います。
さらに、次の6つの島を生み、ついに、日本列島が完成しました!
吉備児島(岡山県 児島半島)
小豆島(香川県 小豆島)
大島(山口県 屋代島)
女島(大分県 姫島)
知訶島(五島列島)
両児島(男女群島)
【✔ あらすじ まとめ】
イザナギとイザナミ、天の沼矛をGET
天の沼矛でオノコロ島作る
身体の作りを語り合う
結婚式を挙げる
水蛭子と淡島を生む
別天津神が太占する
再度、結婚式を挙げる
日本列島完成!
【古事記】国生み〜まとめ&ちょっと感想〜
なるほど!
日本列島はイザナギとイザナミの子供なんですね!
確かに、日本には土地の神様という言葉があるぐらい、土地にも畏怖の念や感謝をしてますね。
新築を建てるとき、地鎮祭をするもの、その土地の神様を祭って、無事に家が建築出来るように祈るのも、国生みのストーリが由来かもしれませんね。
日本列島完成!と書きましたが、当時は北海道と沖縄は日本に含まれていないので、国生みのストーリにも出てきません。
イザナギとイザナミが出産の事で悩み、別天津神のところに相談する場面では、神様も神頼みするんだなと、なんだか親近感が湧きました。
しかも、相談された別天津神も占いでアドバイスするとは!
ゲッターズ飯田もビックリです(笑)
国生みは神話として語り継がれていますが、神話は、実話を言い方を変えたり、神格化にしたり、物語風にしたものと言われています。
要するに、神話は、実話が形を変えたものと言えます。
なので、本当はオノコロ島と言われている場所や天の沼矛の解説など、国生みに纏わる小ネタも紹介したいのですが、長くなりそうなので次の記事で紹介します。
それにしても、世界初の結婚式は、超シンプルでしたね。
イザナギの「俺の余ってる所で塞ごうぜ!」って言う誘い方は超シンプル!
ロマンティックの欠片もないが(笑)
それでは、また。
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