闇茶会へのいざない
みなさんこんにちは!紅茶紳士のいろはです。
今日は先日参加した闇茶会のお話です。
や…ヤミチャカイ?
いかにも怪しいネーミングではありますが、
この闇茶会というのは京都にあるお茶の専門店7T+(セブンティープラス)さんが、閉店後の店内を貸し切って古今東西のお茶を解説を交えて提供して下さる3名限定の贅沢なお茶会のことです。
夜の静けさと
ろうそくの火により照らされた店内
茶葉から漂うほんのり芳ばしい香り
まるで異世界へと迷い込んだような非日常空間。
とても貴重で、贅沢な時間を堪能できました。
7T+さんの店内へ入るとまず目に飛び込むのが多種多様な茶葉の数々。
選び抜かれたお茶ひとつひとつにストーリーがあり、
オーナーの中野さん自ら産地に足を運び厳選されております。
闇茶会の魅力① 古今東西の極上のお茶体験
高級茶だけでなく、一般には出回らない珍しい茶葉を体験できるのが闇茶会の魅力。
まずは極上の中国茶で開幕。
鳳凰単叢 海底撈針(ホウオウタンソウ カイテイロウシン)
産地: 広東省潮州市鳳凰鎮烏崠山
茶葉も美しいですね。
甘い花の香り、風味も強く、いつまでも長い余韻が感じられます。
中国茶の凄みを体験した後は、和紅茶を。
2杯目のお茶は静岡 べにふうき
じっくりと抽出したコールドブリューでいただきます。
フルーティな味わいと、べにふうきらしい香りをしっかりと堪能できます。
自宅でも簡単に再現できるのでべにふうきの水出しはとてもおすすめです。
1リットル 10g 6時間抽出
そして3杯目に登場したのは7T+さんではまだ未発売のお茶。
和紅茶 吉田茶園 いずみ2023年セカンドフラッシュ
幻の品種いずみを使用したいろは激推し和紅茶です。
フレッシュなフルーティさや蜜のような甘みがあり、
十分おいしいのですが、まだ熟成が足りず寝かせているとのこと。
7T+さんで販売開始は11月頃を予定。
熟成によりカドがとれてまろやかになったいずみを飲むのが今から待ち遠しいです。
そしてそして4杯目は岩茶。
武夷岩茶 千里香(ブイガンチャ センリコウ)
その名の通り千里先まで香るような力強いお茶の香り。
煎もきくため、何煎も飲めるお茶。
夜更けにゆるゆると本を片手に飲みたくなる最高の岩茶でした。
番外編は秘蔵のお茶。
10年以上熟成させた白茶です。
販売予定もないまさに激レアティー。
抽出後のお茶はヒノキを思わせるようなウッディな香り。
まるで森林の中にいるかのような気分にさせられる貴重な体験でした。
闇茶会の魅力② 茶点心とのペアリング
心に点を打つと書いて点心。
心に触れる。
相手の心に触れて、心を通じ合わせるにはまず、お茶とご馳走を。
この茶点心はジューシーな肉汁が溢れたり、うまみがガツンと効いているような点心ではありません。
とても自然で、素朴で。
それでいてまた食べたくなるような素晴らしい点心でした。
なによりもお茶ととても良くマッチしていて最高です。
満腹になるほど貪るのではなく、
軽やかに、必要な分だけスタイリッシュにいただく。
まさに中国流のエレガンスを感じることができる点心たちでした。
個人的には人生で一番おいしいと感じたパイナップルケーキに感動!
闇茶会の魅力③欠陥のあるお茶の飲み比べ
市場に出回らない欠陥茶を飲み比べ、プロの目利きの視点を学べるのも魅力
今回は3種類
・葉破れ
・蒸れ臭
・販売可能な品質
参加者にはどれがどれか伏せたまま、テスティングを体験できます。
この企画の趣旨はプロの目利きがすごいという部分だけではなく、
プロでも外す程、審査基準が厳しいという事も含みます。
見た目が悪くても、多少香りが違っていても、
好みの味で選べば参加者が各々違ったお茶を選択する。
お茶の選び方ってそれでいいんじゃないの?
品質や産地に囚われすぎず、もっと自由でいいんじゃないの?
そういった問いかけに感じました。
最後に…
いかがでしたでしょうか?
本日は7T+さんの闇茶会の様子をお話させていただきました。
『お茶はそこにあるけれど、お茶以外の話で盛り上がる場をつくれたら』
そうおっしゃっていた店主のお話が印象的でした。
お茶が主役ではない、けれども確かにお茶がそこにある。
お茶が繋いでくれた場と縁を、これからも大切にしていきたいと改めて感じさせられたお茶会でした。
また日常で出会ったお茶の数々や、素敵な体験ができるお茶専門店のお話などnoteで共有させていただきます。
ここまでお読み下さりありがとうございました。
それでは本日も良きTEA LIFEをお過ごしくださいませ!いろはでした。
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