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そんな本に出会えること。


栞は沢山持っているので、文庫本などに
挟まっているものを残しておくことはあまりない
のですが、講談社文庫と集英社文庫の栞は
何枚かずつ手元に残してあって。
(集英社のは"よまにゃ"の青い紙のあれ。)

講談社文庫によく挟まっていたこの栞。
※追記です
この栞が挟まっていたのは2021年までだそうです!

マザーグースの栞、絵もかわいい。

谷川俊太郎訳の、マザーグースなんですよね。
合計4種類あるということで見てみると、ちゃあんと4種類揃っていました。


昨夜、大好きな川本麻央さんが、
愛読の1冊を載せておられて、未読だったので読んでみたいなと思っている。

私も、お気に入りの本をあちらこちらへ
持ち歩いてベコベコのボロボロにしたい。

というのも、最近はあまり本を持ち歩かなくなり
ボロボロにしてしまうこともなくなり、
そうしているうち忘れてしまっていたけれど、
ああ確かに!ボロボロの本は自分だけの特別なもの
という気持ちになるなぁって、思い出したのです。

大切だからこそボロボロになるまで読む、
ボロボロになるまで繰り返し繰り返し、
何度も読みたい本に出会える、そんなことは
一生の中でもそう沢山あることではないですよね。


昨日から、いろんなところで沢山の方が
谷川俊太郎さんの詩で好きなのは…と書いておられ
ああ、この詩好きだったな、と思い出したり。

どっかに行こうと私が言う
どこ行こうかとあなたが言う
ここもいいなと私が言う
ここでもいいねとあなたが言う
言っているうちに日が暮れて
ここがどこかになっていく

谷川俊太郎

これ、このあなたが、家族でも友人でも、
パートナーでも、どんな間柄でも素敵ですよね。
どこに行っても、どこにも行かなくても、一緒にいられたらいい。

それから、心に残っているものをもうひとつ。

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着物一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた足と干いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだ彼らの残したものは
生きてる私 生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日と また来る明日
他には何も残っていない
他には何も残っていない

谷川俊太郎


それではこの辺で。

今日も1日おつかれさまでした。
最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。


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