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オレンジ、あるいは昼と夜【デ・キリコ展】


読書の秋、芸術の秋、食欲の秋。
どれもいい。笑

今日は芸術の秋、について。

先日、この9月から12月頃までの間に
行きたい美術展やイベントが4つある、
と記事で書きました、が、
実はひとつ増えて5つになりました。笑
そのうち4つが美術展なのですが、
大阪、大阪、神戸、奈良になりました。
ひとつひとつ、全部記事にできたらと思います。

そして第一弾。

この記事で書いた、ある美術展。

この日は神戸へ行くことにしました。
3連休、そして病み上がりということもあり、
人が多いであろう大阪を避けて神戸に。
体調が悪くならなければ、久しぶりに
神戸をぶらぶらお散歩したかったのですが、
記事にも書いた通り、残念ながら病み上がりの
体力では美術展と大阪神戸の往復で限界でした。笑

目的地は、神戸市立博物館。
三ノ宮の駅から歩くことに。
電車の中、そして駅に着いても
あちこちにポスターが貼ってありました。

神戸市立博物館へ向かって歩いていると…

道の歩道両側にずっと美術展の旗がなびいていました。
このときはすごく曇っていたのですが
この後から晴れてきて青空になりました。
アップにすると。


そうです、
9/14〜12/8まで神戸市立博物館にて開催の
「デ・キリコ展」が今日のお目当てです。
関西では20年ぶりだそうです。


昨日の記事の最後で少しだけ、
シュルレアリスムといわれるジャンルの
絵画が好きだと書いたのですが、
この、デ・キリコもそうです。

絵画や芸術については、大好きだけど
すごく詳しいというわけではないので
Wikipediaなどからの引用を使って
みなさんと一緒に勉強していきたいと思います。笑

そうですね、
駅から神戸市立博物館へ向かって歩きながら、
おしゃべりしている感覚でいきましょう。

ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico)
1888年7月10日 - 1978年11月20日)は、
イタリアの画家、彫刻家。形而上絵画派を興し、
後のシュルレアリスムに大きな影響を与えた。

Wikipediaより

生まれはギリシャ。父の死後、家族とともに
ギリシャを離れ、ミラノそしてフィレンツェへ。
ドイツのミュンヘンの美術アカデミーへ入学。
この頃、ニーチェやショーペンハウエルの
思想に影響を受けていたそうです。


ちなみに形而上絵画けいじじょうかいがとは

20世紀初頭にジョルジョ・デ・キリコらによって
提唱された、イタリア絵画の芸術動向および絵画様式。
形而上派、メタフィジック絵画ともいい、
シュルレアリスム絵画の先駆とされる。

ということですが、
もっと具体的な条件も書かれていたので
引用しておきます。(全てWikipediaより)

形而上絵画の特徴としては、
下記のような特徴が挙げられる。
これらの特徴の結果、作品を見る者は、
静謐、郷愁、謎、幻惑、困惑、不安などを
感じることが多い。

1. 画面の左右で、遠近法における焦点がずれている
2.人間がまったく描かれていないか、小さくしか描かれていない。
3.彫刻、または、マネキンなどの特異な静物が描かれている。
4. 長い影が描かれている。作品によっては、
画面内の時計が示している時刻と影の長さの辻褄が
合わない。例えば、時計は、正午に比較的近い
時刻を示しているのに、影がひどく長い、など。
5. 画面内に汽車が描かれており、煙を出しているので、走っていると思われるのに、煙はまっすぐ上に向かっている。

というように、歪んだ遠近法や脈略のないモチーフ、
そして顔のないマヌカンたち、
「時間と空間のずれ」を描くことで
見ているものはなんだか不思議で奇妙な、
そして心がざわざわするような、不安を覚えます。

そしてシュルレアリスム絵画の先駆者として
サルバドール・ダリ、ルネ・マグリットなどの
画家たちにも影響を与える存在に。


と、神戸市立博物館へ到着しましたよ。

デ・キリコといえばオレンジの印象が強いですが
この鮮やかなオレンジのポスターは本当にインパクト大。
そしてこの顔のない人(マヌカン)の絵が
特にわたしは好きです。
マヌカンはマネキンのことですが、
人のようであるけれど顔がないというところも
見ていて心がざわざわするような感覚になる要素。
この絵もとても好き。


中へ入っても特大パネルのオンパレードでした。

入り口からもうテンション上がります。
デ・キリコ本人の写真を飾ってあるコーナーが
すごくおしゃれ。
これもかなり大きい特大パネル。
マヌカンが立体的になってる!


今回の展示会では、カメラマークにOKの印が
ついている絵だけ撮影が可能、ということで。
全部で9枚のみ撮影が可能、だったはず。
撮影OKなものは全て撮影してきたはずなので。

こんなふうにカメラとOKマークが絵の横にあります。


ポスターやパネルになっている絵を2枚と、
それ以外の中から1枚だけ、撮影可能だった中から
わたしのお気に入りの絵を選んで合計3枚載せます。

パネルやポスターで使われている、
「予言者」という作品。
背景が鮮やかなオレンジで、絵がすごく映える。
こちらもポスターに使われた
「形而上的なミューズたち」という作品。
こちらは「瞑想する人」という作品。
オレンジが使われていない作品もとても好みなものが沢山。


会場は、3階から2階へ降りて行くという進み方。
全て見終わって2階から1階を見下ろすと…

はじめに載せたパネルの大きさが分かっていただけるかと。


数十種類のポストカードがあり、
悩んで悩んで迷って迷って、この5種類を購入。

右端のふたつは入り口外に飾られていたパネルの作品、
上が「燃えつきた太陽のある形而上的室内」下が「予言者」

真ん中上はオレンジが印象的な代表作
「不安を与えるミューズたち」という作品で、
そしてその下が「城への帰還」という作品。

そして左端が1番好きかもしれないと思った、
「マヌカンあるいは昼と夜」という作品。

城への帰還とマヌカンあるいは昼と夜は
オレンジが使われていなかった作品の中でも
特に好きだった2枚です。

瞑想する人も欲しかったのですが、それ以外も
これもこれもとなるとキリがなくてこの5枚だけに。
他にも美術展に沢山行く予定なので、
少しお財布の紐を固くしました。笑
ポストカードのいくつかは2枚ずつ購入したので、
友人へ出す葉書に使いたいと思っています。


久しぶりの絵画展、
それも特に大好きなジャンル、
ということもあり、絵画熱が上がりました。
ほかの美術展も本当に楽しみです。

この記事を見て、
もしほんの少しでも興味を持ってくださったら
実際の絵を見にぜひぜひ神戸市立博物館へ。


それでは今日はこの辺で。


最後まで読んでくださってありがとう。

また気が向いたら、来てくださいね。


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