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【女ひとりでエベレスト街道・番外編】神々が住む街、カトマンドゥを歩く(後編)

カトマンドゥ観光の後編です。
王道観光地のダルバール広場から始まり、気になってたアーユルヴェーダ体験をしてみたり、ヒマラヤで出会った子と再会したり、カオスな出国手続きに最後までワタワタしたり…
盛りだくさんな内容になりそうですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです!


1.王道のダルバール広場

観光3日目。
カトマンドゥ観光の王道ダルバール広場に行ってみる。
宮殿や寺院が立ち並ぶこの場所は、世界遺産にも登録されているらしい。

鳩の数がすごい
全体的に赤い色合いで統一されている

物売りや自称観光ガイドの声かけがすごくて、落ち着いて観光できないのがちょっと残念。。

ものを売っている人もたくさんいる

外国人観光客もいるけど、ネパール人もたくさん。
市民の憩いの場になっているような感じもある。

ビビットな色合いの衣装が美しい

ここカトマンドゥは人の数より神様の数が多いと言われる場所で、至る所に神様が祀られている。
ヒンドゥー教と仏教が混在しており、民族の混合がそのまま宗教の多様性に繋がっている感じ。
真の意味でのダイバーシティを感じる国でした。多民族国家すごい。

こちらはヒンドゥー教の神様

ちなみにダルバール広場には、「クマリ」なる生き神もいらっしゃいます。
国内から選ばれた満月生まれの少女が初潮を迎えるまで女神として役割を果たすのだそう。
普段はクマリの館に住んでいて時々民衆の前に現れるらしく、その姿を見た人は幸運になれるのだとか。
(私が行った時間はクマリの休息時間だったので拝見できず)
クマリは学校も行かないし、自分の足で歩くこともできないらしく、正直ちょっと闇深い制度だなと思ってしまった。。
(最近はクマリの人権について問題視されており、時代に合わせてその在り方も変化はしているよう)

さて、ダルバール広場を一通り回ったらお昼の時間。
この日は午後から予定があったので、食事はサクッと済ませようと思って近くのヒマラヤンジャバコーヒーに。
軽めにと思ってサンドイッチとカフェラテを頼んだら…
なんかパーティーみたいの来た!笑

2人くらいでちょうどいい量…

サンドイッチの中身は甘めで不思議なお味。コーヒーはやっぱりあっさりしていておいしい。
とにかくひとりで食べ切れる量ではなく、お腹はち切れそう。。

2.脳みそ溶けそうなアーユルヴェーダ体験

さて、午後から入れていた予定と言うのが、以前より興味津々だったアーユルヴェーダ体験
アーユルヴェーダというとインドやスリランカが本場だけど、ネパールでもクオリティの高い施術を受けられるらしい。
「地球の歩き方」に出ていたクリニックに事前予約を入れて行ってみました。

ダルバール広場からクリニックまでは、徒歩だと1時間以上。
パーティみたいなサンドイッチでお腹いっぱい、体は重い。
途中でタクシー拾おうと思って歩き始めたのだけど、歩いてたら楽しくなって結局現地までタクシー使わず歩いてしまった。

一体どこを歩いているのかさっぱり分からないけど楽しい道

クリニックの場所が少し分かりにくいとのネット情報があったものの、Google先生のお導きにより迷うことなく到着。

クリニックの入口

しかし、ここでトラブル発生!
受付の女性に名前を告げると、なぜかびっくりした顔をされる。
そして、「あなたの予約は午前中だったのよ」とまさかの宣告。
えー!ここまで1時間以上歩いてきたのにー!!
絶望感が押し寄せるも、申し込み内容が残っていたはず…と思いメールを探すとやはり予約は「3o'clock」となっている。
メール画面を証拠として見せたら、受付の子がこちらのミスだと言ってくれて、なんとかするから座って待ってて!的な流れになり、体に良さげなお茶を出されてしばし待つ。

クリニックのロビー

そして、なんとか無事施術してもらえることに。ホッとしたー。

ちなみに本来アーユルヴェーダは、まず体質診断をして、自分の体質に合った食事やヨガや瞑想なども絡めて生活改善をしていくものだけど、私が受けたのは3時間のオイルマッサージで体を整える体験コースでした。

個室に通されて全裸で施術を受ける。
紙パンツとか、一切なし!(タオルは巻いてもらえる)
だけど、ベッドの上は温かくてとても気持ちが良い。
頭、顔、身体、しっかりマッサージしてもらい、歩きまくった体がしっかり整った!

そして、アーユルヴェーダと言えば、頭にオイル垂らすやつ(シロダーラというらしい)のイメージだった私。
最後にシロダーラもやってもらったのだけど、これが脳みそ溶けそうに気持ち良かった〜。
ただ、施術してくれる先生?の鼻息がめちゃくちゃ荒くて、気になって仕方なかった。笑

マッサージ終了後は、オイルでギットギトになった頭のまま再び歩いて帰る。
髪の毛を引っ詰めてメガネすっぴんでホテル近くのスーパーに寄ったら、いつも声をかけてくれる店員さんが気付いてくれなかった。泣

オイルはサラダ油の香りがして髪を洗ってもしばらく取れなかったけど、とにかく体験できて良かった。
受付の子もマッサージしてくれた子もニコニコ感じが良かったし。
今度は長期滞在プランで本格的にやってみたい!

3.最後の晩餐は再会のダルバート

そうこうしているうちにとうとうネパール滞在最終日
この日の23時半頃の飛行機で帰る予定だったので、昼頃一旦ホテルをチェックアウト。
荷物は一旦ホテルで預かってもらう。夜も空港まで車で送るよとのこと。ありがたい。

ぶらぶら歩いて、お土産を追加で買ったりお茶したり。
途中で日本にいる友人からLINE電話がかかってきて、繋がることに感動したり。笑

この街も歩き納め
こういうの一回乗れば良かったかな
どこへ行っても川の近くはなんだか落ち着く

そして、この日はエベレスト街道で会った青年(サングラスくれた子)とタメルでご飯に行くことになっていました。
最後に行きたかったダルバートのお店に付き合ってもらうことに。

めちゃおいしかったダルバート

トレッキングの思い出など、色々話せて良い時間でした。
ちなみに彼はヒマラヤを下りた後、ランタン谷のトレッキングに行っていたそう。
めちゃアクティブ!!
ネパールの後はマレーシアに行き、帰国してからは冬の富士山に登ると言っていたよ。
もはやクレイジー。笑
しかしとっても魅力的で話も楽しかった。
次は日本の山(雪山以外希望)に一緒に登ろうと約束してお別れ。
こういう一期一会の出会いが旅の醍醐味ですな。


4.最後までカオス!さらばネパール!!

青年とお別れしてホテルに戻ると、初日にお会いした旅行会社の日本人スタッフの女性がいらっしゃいました。
あんまり早く空港に行っても暇かも(トリブバン空港はマジで何もない)…ということで、しばし一緒にお茶させていただくことに。

ヒマラヤでの旅の話をしたり、日本とネパールの違いを話したり、短い時間だったけど楽しかった。
ホテルのロビーでビール飲んでた外国人客が話に入ってきて、「日本人は働きすぎだ」って怒ってたり。笑
ヒマラヤトレッキングは日数が結構かかるので、他の国のツーリストは休みを取って来るけど、日本人は会社を辞めないと来られないと。。
日本人もっと休もう〜!切実に!!

途中、ボスも現れてみんなで談笑。
皆良い人だったし、最後までホスピタリティの高い旅行会社だったなー。

時間が来たので運転手さんに空港まで送ってもらうことに。
日本人女性スタッフの方も途中まで車に同乗され、「金曜なので飲みに行きます!」と夜の街に消えていかれた。素敵で楽しい方だった。

さて、空港に着いたらあとは無事に飛行機に乗るだけ。
ところが空港は大混雑。外からものすごい人の数で、空港の中に入るのも難易度高い
ひとまずそれらしい列に並んでいると何とか中に入ることができた。

とにかく長い列。

外に人が溢れていたけど、どうやらほとんどは見送りの人らしい。
ネパールでは1人につき10人くらい見送りに来るのが普通なんだって。
民族や親族の繋がりを大切にするネパール人らしい。

一旦空港の中に入ってしまえば後の出国手続きは思いのほかスムーズ。
結局2時間ほど待ち時間ができて、旅の思い出を反芻しながら搭乗時間を待つ。
ガイドさんから「Have a safe flight」とメッセージが来て、最後まで優しいなぁとじーんとする。

とは言え何番ゲートから搭乗するのかギリギリまで表示されないので気が抜けない。
とにかくアナウンスに必死に耳を傾け、無事成田行きに搭乗。

帰りもネパール航空

帰りも安定の30分遅れでの出発。(もはや30分くらいじゃなんとも思わない)
復路は偏西風の影響で往路より早く日本に到着するのであっという間。
しかもうとうとしかけた頃に食事の時間になって起こされる。笑

機内食のチキンカレー美味!

そんなこんなで無事に成田に到着!
何だか夢のような、魔法にかかったような17日間だった。

以前1人で海外旅行をした時は、もちろん楽しかったけれど帰国した時の安堵の気持ちが強かった。
でもネパールから帰った後は、心にぽっかり穴が空いたような寂しい気持ちでしばらくロスに。

ヒマラヤはともかく、あの騒がしいカトマンドゥの街並みまでも恋しくて仕方なかったから不思議。
最初着いた時はこんな気持ちになるとは露ほども思ってなかった。

ヒマラヤの大自然とカトマンドゥの雑踏と、両方併せてひたすら魅力的なネパール。
間違いなく私のアナザースカイに決定。(妄想大暴走)

まだまだ行きたい山域があるので、また行ける日を楽しみに。
(次はアンナプルナサーキットかな)
まだまだしばらくはヒマラヤ病に浮かされたいと思います。

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