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【女ひとりでエベレスト街道】ヒマラヤ大展望台!カラパタールの頂上で宇宙を感じる

いよいよ旅も終盤。
早くカラパタールを登頂したい気持ちと、まだまだトレッキングを楽しみたい気持ちがせめぎ合います。

トレッキング9日目。
ゴラクシェプ(5,140m)から2つ目の目的地であるカラパタール(5,545m)を登頂し、ペリチェ(4,240m)まで下ります。

1.いよいよクライマックス

朝ごはんはチーズサンドイッチ

朝ご飯を食べていよいよカラパタールへ出発。
カラパタール自体は、ゴラクシェプから375mほど登れば登頂することができます。

高度差だけ見るとすごく簡単そうだけど、なんせスタートから5,000m超え。
緩やかな登りでも、一歩進むだけで息が切れます。

最初は緩やかな登り

とにかく一歩ずつ、ゆっくりでも止まらずに登り続ければいつか山頂に着くはず。
ひたすらマイペースに登り続けます。

7割ほど登ったところで、昨日ロッジでお話した日本人男性と遭遇しました。
朝イチで既にカラパタールを登頂されたとのこと。

「ここまで来たら大丈夫!もう山頂に行けるよ」と励ましてもらい、めちゃ元気が出る。
ただ、山頂近くのザレ場がちょっときついかも、とのこと。
最後まで心して行かねば…。

その方は過去にカトマンドゥに数年住んでいたことがあるそうで、おすすめのご飯屋さん情報など教えていただきました。
エベレスト街道で出会った日本人の方もみんな本当に親切で、良い出会いばかりだったな。

元気が出たところで、再び山頂を目指す。

前方に見える山はプモリ(7,161m)

山頂近くなると、確かに道はきつくなってきます。
石に足を取られないよう、体のバランスをうまく取りながら、一歩一歩。

ガイドさんは全く余裕そう

そして…登り始めてから約2時間。
とうとう山頂に着いたーーー!!!!

2.カラパタールの頂上で宇宙を感じる

カラパタールから見たエベレストと周辺の山々

そこは、見事な山々の展望台。
なんという大迫力なんだろう。エベレストがめちゃ近い!

もうエベレストは沢山見たし…と思ってたけど、ここからの眺めは別格でした。

ヒマラヤ大パノラマ

そして空が青すぎる!!
ネパールへ行くと言った時、人から「ネパールは宇宙に一番近い場所らしいよ」と聞いたのですが、まさに宇宙が透けて見えるような空の色でした。

そして、今地球に立っているんだということもすごく実感しました。

私は自分の足で登って見た、この景色を一生忘れられないと思う。
一時は本気で諦めるしかないと思ったけど、来られて良かった。
来られなかったらきっと悔いが残った。
(それはそれでもう一回来たかもしれないけれど)

ガイドさんと沢山写真を撮りました。
ここまで連れてきてくれて、本当に本当に感謝。
彼がいなかったら絶対に来られなかった。

3.なが〜い下山と蜃気楼のような村

さて、トレッキング最大の目的であるカラパタール登頂を果たしたので、後は無事に下山するだけ。

ゴラクシェプから少し下ったところで、ナムチェバザールの2泊目でお会いした日本人の方に出会いました。
その方も高山病の症状が出たらしく、一部日程を変更されたとのことだったけど、お元気そうで良かった。
記念撮影をしてお別れしました。
無事登頂されていますように。

そして、ここからひたすら下山!
心を無にしてとにかく転ばずに歩くことだけ考える。
しばらく下ると平地に出ました。

白い岩を一瞬ゴミと見間違えるくらい疲れていた

ようやく前方に集落らしきものが見えてホッとするも、ここからが全然たどり着かない…。

遠く前方に小さく集落が見える

いくら歩いても全然集落に近づけないので、途中から「もしや蜃気楼を見ているのでは…」と疑い始めたほど。笑
高山病の症状の一つに幻覚もあるというし…。

集落が見えてから、予想の5倍くらいの時間がかかってようやくペリチェに到着。
(幻覚じゃなくてよかった)

ペリチェは静かで小さな村

しかし、ロッジの部屋に着いて事件発覚。

歩いている時から「なんだか背中やお尻が冷たいなー」と思っていたのだけど、ザックに入れていた水の蓋が開いてザック中が水浸しになっていた。
さらにザックから滲み出た水で背中とお尻も濡れている…。
(ガイドさんにお漏らしを疑われていたらどうしよう笑)

結構疲れが溜まっていたことと、この日の部屋が結構寒かったこともあってもう泣きたい気持ちになる…。

ペリチェのお部屋

ひとまずダイニングのストーブで乾かせるものは乾かし、温かいシチューを食べる。

シチューは本当に温まる

翌日はナムチェバザールまで下る予定。
ナムチェまで行けば例え体調を崩してもきっとなんとかなる。
「とにかくナムチェまでがんばろう」と自分に言い聞かせて、この日は眠りにつきました。

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