ちょこっと福島に住んでみた話
「ちょこっと京都に住んでみた。」という大好きなドラマがあります。
舞台はあの京都だけど、いわゆる観光名所は一切出てこず、出てくるのは京都に暮らす人たちの日常に寄り添うお店や風景ばかり。
無職の主人公が、京都の叔父の家で何気ない日常を送りながら自分を取り戻していくという癒ししかないドラマで、無職になってから見ると一層感慨深い。
(ちなみに2では主人公は無職ではなくなる)
ちなみにこのドラマと同じ制作チームが作っている「名建築で昼食を」と「À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜」も何度も繰り返し見るほど大好き!
さて、本題。
私もどこかを暮らすように旅をしたいな〜と思っていたところ、昨年末にその機会に恵まれました。
場所は福島県福島市にある友人宅。
2週間にわたる私の「ちょこっと住んでみた」体験について、思いのままに記しておきたいと思います。
1.これまでの福島暦
前職の後輩である友人が福島に転勤になってから、福島へ行くのは今回が4度目。
1度目は、友人の転勤が決まった時。物件の下見に付き合った。
2度目は、2022年の夏休みに旅行で。
この時は大内宿や会津若松方面、ちょっと足を伸ばして肘折温泉なども満喫。
3度目は、まだ記憶が新しい去年の夏休み。
登山やキャンプなどアウトドアを楽しんで、仙台の素敵な滞在型温泉宿に宿泊したり、夏詣の御朱印集めに神社を巡ったり。
そして津波の震災遺構を見学したり、福島第一原発の近くまで行ってみたりもした。
海沿いを車で走ると、どうしても震災復興、過疎化、原発問題など考えが止まらなくなる。
今となっては私の生まれ故郷である能登も東北と同じような問題を抱えることとなったから、運命とは不思議なもの。
この辺りの話は現在進行形で考えが止まらないので、またおいおい。
そんなわけで半年ぶり4度目の福島。
縁もゆかりもない福島へこんなに頻繁に旅行している人間も珍しいんじゃないかしら。
2.暮らすように旅すると、朝の散歩も特別に
今回は2週間という長い滞在期間。
さらに1週目は友人も仕事があるので日中は1人で過ごすことになる。
那須旅行にでかけたりもしたけど、基本は友人宅でのんびり過ごさせてもらった。
日中何をしていたかというと、note書いたり買い物行ったり散歩したりご飯つくったり。
本当に暮らすように過ごしていた感じ。
友人が家にいる時は料理上手な友人が色々やってくれて、かなり恵まれているグータラなホームステイ生活でした。
近所の焼肉屋さんに食べに行ったりも。
いいね。こういうお店行くと住んでるって感じがする。
徐々に住んでいる感が出てきた福島滞在。
何気ない朝の散歩も、知らない街だと特別なイベントになる。
目に映る全てのことはメッセージ状態!
それにしても、冬に天気が良いって素晴らしいなぁ。
地元の冬は天気が荒れるので散歩どころか外出する気にもならない。。
福島は自然がとても豊か。
なんと河原で気軽にキャンプもできる!(無料)
友人がお休みに入ってからは朝キャンもしたよ。
3.とは言え、観光も
友人がお休みの日は、車でちょっと遠出も。
宮城の塩釜水産物仲卸市場へ。
別の日には福島県内の三春町へ。
世界で初めて女性でエベレスト登頂に成功した田部井淳子さんの生誕碑を見に行きました。
近くの資料館にはエベレスト遠征の際の装備なども展示あり。
意外なことにモンベルがまだ出店していない福島県だけど、田部井さんの生誕地ということで三春に第1号が今年できる予定のようです。
キャンプ場も併設されるとのことで、行ってみたい!
その他、「三春タイムズ」という素敵な本を書かれている雑貨屋さん(写真は撮り忘れた)に行ったり、お昼には近くのカフェでおいしいナポリタンを食べたり。
この日の夜は、前職で東京にいる時にお世話になった方と飲みに行くこともできて嬉しかった。
また、別の日は多賀城市にある図書館へ。
図書館の後にお茶した近くのカフェもとっても素敵だったなぁ。
帰りには憧れの銀山温泉にも寄ってみたり。
少し雪が積もっていて風情がありました。
いつかゆっくり宿泊してみたい。
そんなこんなで盛りだくさんだった2週間。
暮らすように旅すると、何気ない風景も本当に特別なものになる。
だけど逆に今住んでいる場所も旅するように暮らすと、新たな発見があるのではないかと思ったり。
1日1日を旅だと思って過ごせれば、きっと素敵な毎日になる。
そして私はこのままだと独身で年老いていくけど、いつか友達と共同生活送るのもいいなぁと思ったり。
誰かと助け合いながら共同体?のように生きていく生活だったら心強いし、今後そんな風に生きていく人が増えていく気もする。
いろいろな生き方があるから、とにかく楽しく悲観せず生きていきたいもんだ。
そんな風に思った福島旅でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?