ナラタビ⑥夢の仏像三昧
2泊3日のナラタビもいよいよ最終日。
雨もすっかり上がってこの日は暖かい小春日和に。
昨日の疲れもなんのその。朝から観光地に繰り出す。
1.興福寺
今日こそ絶対に会いたい人がいた。
興福寺国宝館の阿修羅像だ。
恥ずかしながら、阿修羅が八部衆立像という8つの像の中の1体だということを知らなかった。
他の7つの像ががっつり武装している中で、唯一武装していない阿修羅像。
8つの中だからこそ、その異様な存在感が引き立っている。
憂いを帯びた繊細な表情の阿修羅だけど、元々は武闘の神で激しい怒り顔だったとのこと。
3つの顔はそれぞれ左:幼少期、正面:青年期、右:少年期とも言われているらしい。
このところ武闘派でたびたび怒りの感情に悩まされている自分にとってはなんとも惹かれる像。
ずっと見つめていられそうだったけど、時間が限られているので渋々移動する。
ちなみにミュージアムショップにて阿修羅グッズを多数購入。
(阿修羅に貢ぐ女)
2.東大寺
阿修羅のお次は、王道の東大寺。
前日夜間拝観でも行っていたけど、日中は雰囲気が全然違う。
人の多さもすごい。
(中国語だらけでコロナ前かと。)
夜間拝観では遠くから大仏さまのお顔だけ拝んでいたので、全貌を拝見して改めて大きさに驚愕。
そして仏像は撮影NGが多かったので、撮影できることに異様にテンション上がる。
有名な柱くぐりはコロナ対策で体験できず。
きっともうすぐ再開できるだろうから、またの機会に行こう。
しかし、こんなにどでかいものを作ろうと思って実際に作ってしまう奈良時代の人たち、恐るべし。
宗教の力はうまく働けばものすごいもの生み出せるのだ。
3.東大寺二月堂
大仏さまに別れを告げて、少し歩く。
見晴らしが良いと評判の二月堂へ。
ここは本当に気持ちが良い場所だった。
お昼を食べたばっかりだったけど、歩きすぎてすでに小腹が空いていたのでお茶屋さんでひと休み。
名物のわらび餅はめちゃくちゃ美味しかった。
最初に出されたお味噌もあまみがあって良いお味だったな。
二月堂は、朝方や夕暮れ時もとても気持ちが良い場所だと思う。
夕焼けもとても綺麗に見られるんだとか。
4.春日大社
東大寺から近いかと思いきや、結構な距離の参道を歩く春日大社。
この日は暖かかったので、歩いていると少し汗ばむほど。
それでも森林浴を楽しみながら、時々鹿と戯れつつ、朱色の美しい本殿を目指す。
さて、この春日大社ではどうしても手に入れたいものがあった。
このために春日大社まで行ったと言っても過言ではない鹿おみくじ。
木彫りの鹿がおみくじを口に挟んでいる姿が、もう大変に愛くるしい。
あまりに気に入ってアイコンにまでしてしまった。
ちなみに+100円でちょっと高級な白鹿おみくじなるものもあったけど、
ここはもう素朴な鹿おみくじ一択。
ちなみにおみくじの結果もバッチリ大吉だった。
このおみくじは絶対持ち帰りたかったので、これはかなり嬉しかった。
3日目にして王道の観光地を回れたので、旅の充実度もかなりアップ。
いよいよ旅は終わりに近づいていく。
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