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ネガティブ思考の人は体が緊張している

こんにちは、いろ鳥です。

自己否定の自分を脱却したくて、がむしゃらにいろいろ試してみました。その中で自分を変えるには、「思考」「感情」「体」の3つにそれぞれアプローチする必要があることが分かりました。中でも私は「体」についてのアプローチが自分の中に欠落していて、最後まで体のアプローチの重要性になかなか気づくことが出来ませんでした。「思考」をポジティブにする、「感情」をいい気分に持っていく。そういった取り組みは意識できたのですが、体のアプローチの重要性というのがいまいち理解できていなかったのです。

人間は「体」が無いと生きれません。「思考」するにしても何かを「感じる」にしても、「体」が無いと出来ないのです。ガソリンやエンジンがあっても、車本体が無ければ運転できないのと同じです。自分を変えるにはこの「体」を変えるという取り組みが重要になってくるのです。

体を変える、と言っても食事の内容を変えるとか運動を始める、といったことを指すのではありません。確かに食事内容に気を付けていたり普段から運動をしている人の方が、体の状態は良い方だと思われます。しかし、真の自己肯定感を作るためには、それ以前の「体のアプローチ」というのが必要になってきます。

何かネガティブなことを考えてしまった時、体の状態はどうなるでしょうか。どこか緊張して、体の一部が収縮するような感覚を味わったことはありませんか?これが「体の緊張」です。ネガティブ思考に陥っている人は、この体の反応を繰り返すことで知らず知らずのうちに体が緊張して硬くなっています。そしてネガティブな出来事に対して自分を守ろうと、無意識に戦闘態勢に入っています。常に緊張して他人に対しても警戒してしまう対応を反射的に取ってしまうのです。これはある意味「体の癖」です。体の緊張が体の癖になっているのです。

どんだけ気分が良くなっても、気分よく過ごすことを心がけても、「体の緊張」が強い場合、体に意識を合わせると一気にその体が記憶している緊張状態に戻ってしまいます。せっかく数分前までは気分が良かったのに、なんでこんなに気分が落ち込んでいるのだろう。自分は躁鬱なのだろうか、とすら感じてまた気分が悪くなってしまいます。これは体の緊張状態に自分の気分や感情が引っ張られてしまっているからです。なので対処法として「体の緊張を取る」ということをしてあげないと、また同じ反応を繰り返してしまい、いつまでたってもその体が覚えている緊張状態=不快な状態から抜け出すことは出来ません。

体の緊張を取る、という視線は単純なようでいてあまり実践している人が少ないように感じています。運動とかストレッチとかヨガとか、昨今の健康・運動ブームでやっている人を良く見かけますが、「体の緊張を取る」という明確な意図を持ってやらないと、どんな運動をしてもあまり効果は少ないように感じています。やり方はとてもシンプルで子どもでもできる内容ですので、自己否定が強い人、ネガティブ思考が強い人にぜひ試してもらいたく思います。

さて、その内容ですが、実にシンプル。

「緊張している体の部分を擦る」

これだけです。これがとても奥が深い。
もし用意できるなら、ボディクリームを用意してください。お気に入りのものがあればそれを使うとなおいいです。こだわりが無ければ普段使用しているもの、身近にあるもので結構です。

やり方としては、自分の体に意識を合わせて、「ここが緊張しているな」と感じるところを擦っていきましょう。擦るのは肌直接が望ましいです。難しいなら服の上でも構いませんが、手の感覚を感じるくらいの厚さの服の上からにしてください。
擦っていくと摩擦を感じて長いこと擦れないので、ボディクリームを塗って気が済むまで擦っていきましょう。
コツとしては、「硬いところをほぐす」というようにしないこと(いわゆる強いマッサージみたいにしないこと)。皮膚の表面を擦るという感じでやってみて下さい。筋肉をほぐすのではなく、皮膚の表面をほぐすというのを意図してやってみて下さい。
なぜかというと、ネガティブな周波数は皮膚の表面に付着するからです。それを取り除くという意識を持って擦って皮膚の表面をほぐしてみて下さい。ゴミを取るような感覚で、要らない周波数を手放すような感覚で。

擦っていくと、ネガティブな感情がわき出てくることがあります。それは擦っている場所に付着していたネガティブな感情です。なので「あ、今感じたネガティブな感情はこの部分に溜まっていたのだな」と思い、それをほぐして手放すようなイメージで擦っていって下さい。しばらくするとネガティブな感情が消えていきます。

自己否定が強い人は、この「体をさする」というワークをしばらく続けて見てください。首、お腹、足など、部位を分けてやっていくことをおすすめします。自己否定が強い人は体の全身にネガティブな感情が付着してる可能性が高いので、時間をかけて全身取り組む必要があります。焦らず確実に、体の緊張を取っていきましょう。

ポイントとしては、体を擦ってネガティブな感情が出てきた時、その記憶を淡々と受け止めることです。そのネガティブな感情は、昔学生時代に友達に嫌なことをされた時に感じた記憶から生じたものかもしれません。仕事先で辛い思いをした記憶から生じたものかもしれません。「あ、あの時友達にされたこと、私嫌だったんだな」「あの時の仕事は辛いと感じていたんだ」と、自分のネガティブな感情に向き合ってあげてください。ネガティブな感情は自分に何か伝えたがっているのです。それをちゃんと直視して受け止めないと、永遠に体の中に記憶したまま残ってしまいます。なぜなら、そこに自分へのメッセージが隠されているからです。メッセージを受け止めてあげましょう。「今度友達に同じことをされたら、誤魔化さずにちゃんと怒ろう」「もうあんな仕事を選ばないようにしよう」など、自分にとって重要なメッセージが隠れていることが多いのです。

私はこの体を擦るワークを、主にお腹と胸(みぞおち周辺)にやってみました。正直、お腹と胸は感情が溜りやすい場所です。自己否定が強い人はこの部分が高確率で硬くて緊張しています。なのでどこを擦っていいか分からない人は、とりあえずお腹と胸を擦ることをおすすめします。

段々やっていくと、明らかに体(皮膚の表面)が柔らかくなっていくのに気がづきます。ある程度「この場所はもういいかな」と感じるようになったら、他の部位に移って下さい。なるべく擦ることを習慣化してみて下さい。5分でもいいので、自分の体を擦るという習慣を取り入れることを目標として取り組んでみて欲しいです。

体が柔らかくなってきたら、自分の思考や感情の持ち方がどう変化したかをメモしておくといいです。ネガティブな思考や感情を以前より持ちにくくなっていることに気が付くからです。明らかに変化していると実感すると嬉しくなって、勝手に擦ることが習慣になっていきます。良いループに入ればこっちのものです。

自己否定が強い人は、ネガティブ思考で体が硬く緊張しています。その緊張を解くのはストレッチではなく「擦る」方が効果的だということを知っておいてください。「体の緊張を取る」という意図を持って行うことで、体がそれに答えてくれます。今まであなたの体は自分のためによく頑張ってくれていました。動いてくれていました。そんな自分の体をいたわってあげてください。こんなに緊張した自分の体を擦ることで、今まで自分に無理をさせてきた、我慢をさせてきた、辛い思いをさせてきた。そんな思いが湧いてきます。後悔と感謝と共に、もっと自分を大事にしようと自然に思えるようになります。体を擦るという行為は自分との対話なのです。

後、体が冷えている人も多いので、なるべく体を冷やさないように心がけてくださいね。出来ればシャワーでなくお風呂に入るように。そして冷たいものを食べ過ぎないことも大事です。ネガティブ思考の人は冷たいものを食べる=美味しい、とちょっと体が麻痺してしまっているところもあります。体の冷えは心の冷えに繋がるので、暑さ対策との兼ね合いも考えながらも、少しずつ冷たいものを摂取する量やタイミングを見直してみて下さいね。

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