劇団員、客演のススメ。 その8|劇団=自分のホームがあったからこそできたこと
どうもこんにちは!加藤彩です。
私はいま、「劇団員、客演のススメ。」という題で劇団員として客演してみてヨカッタ!!という経験を書くシリーズをこのnoteで連載してまして、今回最終回を迎えました!やったー!!!
前回の記事は以下のリンクからどうぞ!
そして今まで書いてきたものと、これから書いていく内容はこちら!
①まずは自己紹介と、なんでこの記事を書こうと思ったかについて
②私が「劇団員は、劇団の広告塔になれる」と思ったキッカケ。
③よーし客演するぞ!!!の前に、準備したほうがいいこと3つ
④いざ、外部の団体へ!のときに気をつけたいこと
⑤客演してみて「よかった〜!」と思ったこと
⑥知らなかった!!ということに対する自己嫌悪タイムとの闘い方!!!
⑦自分の劇団に、客演先から持ち帰れたもの(前回)
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⑧劇団=自分のホームがあったからこそできたこと(今回!)
ということで最終回です!!「その8 劇団=自分のホームがあったからこそできたこと」、どうぞ最後までお付き合いください!!
①まず自分を「良い!」と言ってくれる人がいる
主宰に「良い」って思われてなきゃ所属できないからね!!そりゃあね!!
「ひとりは絶対味方がいる」という状況は自分が甘やかされてしまうというよりむしろ、自分の背中を安心して預けられる相手がいるという気持ちになります。すなわち闘いやすいです、どこへ行っても。
わたしはЯealityをいつでもやめるつもりで4年間所属していたのですが(公式情報なのでご安心ください)、そんな大口を叩けたのも団体があってこそ。自分の立ち位置を都度都度見直せるのも、このままじゃだめだと思えるのも、それをはかれる団体という指標があったから。
自由を求める気持ちが生まれるのは柵があるからだって私は思ってて、自分で作ったにしろ誰かに作られたにしろ、「制限されている」という意識こそがそれを越えたいという意志につながるんだと思うのです。
団体にいながら常に遠く、遠くを目指していたら、いつの間にか劇団Яeality公演皆勤賞(旗揚げ~第7回卒業公演まで全公演出演)、劇団Яeality団員のなかで外部客演数最多となり、いつの間にかЯealityの「看板女優」と呼ばれるようになりました。小心者なので大変恐れ多いですが、その名が付いたことに誇りを持っていたいなと、今になって思います。
②持ち帰ろう精神でなんでも吸収
大学の授業の関係で、私はЯealityと外部への客演が大体交互になるように舞台出演をしていました。客演先ではЯealityに来てくれた人がやってたことを試してみようとか、逆にЯealityでは客演先で学んだことを出してみようとか、考えるでもなくそういう風になっていました。
なのでЯealityに帰ってくると、ぜってー主宰の鼻を明かしてやるみたいな、謎の負けん気が常にありました笑
主宰でも劇団員でも、自分を身近で楽しみに、頼りにしてくれてる人たちを驚かせたいじゃないですか。見せたい相手が具体的だから努力がしやすいし燃えました。「あ、これ今度使おう!」っていう思いが貯金されて、少しずつ積み重なっていく。努力はどうしたって自分のためですが、誰かのためと思ってやった自分のためにもなることの方が、より強力なパワーとなって自分に返ってくることが多いんじゃないかなと私は思っています。
ホームだからこそ自分を甘やかさない。お久しぶりですの安心感と、初めましてと見紛う新鮮さを常に。長い目で見てくれている人たちだからこその信頼と驚きを与えられたらと思っていました。
③劇団名を売ってやる!のハングリー精神で無敵
客演すると、自分が劇団の顔になるという意識に出会います。
自分が外部の団体に出ることで、自分の劇団をはじめて知るって人が多くいるんだということを否が応でも考えざるを得ない。それってプレッシャーにも思えるけど、うれしいことだなって思います。もし外部に客演して、その時のお客さんが自分の劇団の芝居を観に来てくれたんだとしたら、「自分の芝居」を気に入ってくれて、かつ「自分のいる劇団」に興味を持ってくれたってことだから。そしてさらに自分の劇団の芝居も面白がってもらえたら三重にもうれしいですよね!!!!!!!!!!!すげえじゃん!!!!!!!!!!!
だからこその名刺!SNS!ホームページ!!!大事です!!!!!(詳しくは第3回の記事を読んでね!!!)
どこで何のご縁がつながるかわかりません。だからこそ!窓口をいくつか持ってチャンスを広げていきましょう!!(余談ですが、外部のワークショップで名刺ばらまいたらЯealityの出演者を確保できたこともありました。なんでやねん。橋本翼っていう人なんですが。)
と、ラストはこんな感じですかね!
この全8回に渡ってつらつら書き連ねてきたことは、Яealityの団員にもほとんど話したことないことです笑
話すのがあんまり得意じゃないし、自分のやってることなんてそんな大層なことでもないなと思っていたので別段口にすることはありませんでした。 しかし香西のnoteと、鴇冬さんのnoteをきっかけに、「そういえば客演していてよかったよなあ!これを誰かに伝えたい!」という気持ちがむくむくと湧いてきたので、この度こうして書き起こすことが出来ました。
書いていて当時のいろんな気持ちや考えを思い出して、捨てずに取っておいて形に出来てよかったと思いました。つたない文章でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
また更新ペースを戻して週1で何かしら投稿できればと思っているので、気に入っていただけたら追いかけてもらえたらうれしいです。
それから最後にもう一度、これらの記事がいつかの誰かの力になれますよう、願っています。
それではまた!
加藤 彩
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