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Monologue #10 人生はいつだって一本道
どこで読んだんだっけか。
人生は選択の連続と言うけれど、私の人生はいつだって選択の余地はなく一本道だった、というような言葉を読んだことがあって。
私にも、人生はそんな風に見えるなぁ、と思ったことがある。
選択出来るように見せかけて、実は何度その瞬間に戻ったとしても、同じ道にしか行けないような。
本当は、父の四十九日に行く予定だった。
四十九日もなのだが、この後、実家を手放すことが決まって
Monologue #09 衣食足りて幸福を知る
休日の午後。
出かける為に、電車に乗った。
乗る直前にハンドクリームを塗ってしまったので、手を揉みながら空いている座席に座った。
クリーム塗れの手でスマホに触るわけにもいかず、しかも然程長く乗るわけでもなかったので、ぼんやりと周りを見ていた。
周りにいる乗客は、皆、一様にスマホを見ながら俯いている。俯いているせいか、その顔はどことなく暗く見える。
いつもは、私もその一員なのだが、その輪から
Monologue #08 そんな教育、受けたか?
来年のPTAの選出準備をしている。
私はPTA役員をやると決めた時点で2年間やる、と自分で決めていたので悩むことはなかったのだが。
今年、私の所属するPTAでは選出方法を大きく変えた。
ネット記事などでもよく見かける、くじ引き制を辞めて、立候補制に。
役員を多く確保して、各イベントの参加や手伝いを割り振るのではなく、都度ボランティアを募集する形で役員の数や、業務も大幅に減らした。
が、それで
Monologue #07 “恵まれている”の定義
自分が、恵まれているのかどうか、考えたことがあるだろうか。
例えば、誰かが私になれるとして、「羨ましい!なれるなら、なりたい!」と思うような人生だろうか。
いやいや、睡眠時間も短く、日々立ち止まる時間もないまま働く私の生活を、誰がやりたいなんて思うだろうか。そうは思えない。
では、私は恵まれていない人生だろうか。
それも甚だ疑問だ。
経済的に裕福とは言えないが、困窮はしていないし、ありが
Monologue #06 “祖母の戦争”
終戦記念日もとうに過ぎたが。
占守島の戦いが終わったのが今日だから、今日にしようかと。
私自身は、戦争廃墟が好きで、戦争に関する本も定期的に読んでいる。
ミリタリーマニア、とは言えないけど、私の戦争に関する関心というのは、“好奇心”という意味だ。
私の祖父母は戦争を体験した世代だった。
でも、そんな身近に戦争を体験した人間いても、私は本人に自分から戦争体験を聞く勇気はなかった。
それが、好奇
Monologue #05 “過去は常に美化されるもの”
東京ディズニーランドのイベントやショーが、昔に比べてパワーダウンした、というような質問がネットにあって。
それに対する回答の多くが
“自分の趣味嗜好が変わって、現在のものが楽しめないだけではないですか?”
というもので。
私自身に言われたわけではないが、その質問は私も感じていたものなので、その答えに愕然とした。
“趣味嗜好の問題ではない”と説明することも出来るけど、問題はそこではなく、そ
Monologue #04 “仕事は理由になりません”
今年から、PTAの役員になった。
本部役員という、PTAのとりまとめみたいな所だ。
ところで、このPTAの役員というのは、進級間際に書面で“役員に立候補しますか?”というプリントに答えるところから始まる。
そこに、未就学児がいるか(いれば負担が多いから免除)、既に何かの役員になっているか(重複して役員にはなれないから)、等の確認があるのですが。
その中に
「仕事は理由になりません」
とい
Monologue #03 “ジェネレーションギャップ”
新入社員が、研修に来た。
恐ろしいことに、自分の子どもであってもおかしくない年齢の人たちが新入社員として来るような年になってしまった。
20歳も年が違えば、“ジェネレーションギャップ”というものを、ひしひしと感じる。
研修に来る側の新入社員の人は想像もしないかもしれないが、受け入れる側のオジサンオバサンも、仕事の話ばかりでは面白くないのではないか、恋人の有無はセクハラになるからダメだ、親の年
Monologue #02 環境問題とマナーの問題
※閲覧期限のある記事です。
この、牛乳“直飲み”が、我が子の学校でも検討されているらしい。
初めて添付の資料を見たときの感想は「え?!」であった。
ペットボトルや缶などは直接口を付けて飲む、という認識はあったが、紙パックに口を付けて飲む、というのは「行儀が悪い」という印象だからだ。
環境問題に対応するのは素晴らしい。
が、正直、これが導入されたら、子どもたちに「外ではやらないでね」と言う
Monologue #01 スポーツは、好きですか?
※閲覧期限のある記事です。
スポーツが好きですか?
ちなみに私は嫌いです。
下手な方だし、楽しいと思ったこともない。
でも、ちょっと気になったこの記事。
「体育嫌い」をジェンダーの観点から研究してきた京都教育大の井谷恵子名誉教授は、「スポーツが嫌い」と答える割合は女子の方が多く、かつ増加傾向にあるそうで。
井谷教授は、その原因が体育のカリキュラムにあると考えているそう。
で、この記事で