2.21 マルディグラ
「春のパン祭り」から夫が帰ってきました。今年も福男にはなれませんでしたが、お皿の抽選券をもらってきました。(ウソ)
私は『町山智浩のアメリカの今を知るTV』で、ニューオーリンズのマルディグラを見て、「なんじゃこりゃ?」と。
奴隷制度とアメリカ文化ニューオーリンズ・ジャズ①
奴隷制度とアメリカ文化ニューオーリンズ・ジャズ②
大きな山車に乗った仮面の人々が、「なにか投げて!」と叫ぶ観客にビーズのネックレスや玩具の金貨をばらまいて、受け取った観客は大はしゃぎ。見ているだけで笑ってしまいます。
日本も選挙前に各政党が大きな山車で何かばらまいて回ったら、選挙がもっと盛り上がるのではないでしょうか。公職選挙法違反ですか?(・∀・)
マルディグラは四旬節が始まる灰の水曜日の前日、謝肉祭の最終日。家の中にある肉や乳製品を食べきる日です。
そんなわけで、今夜はクレオール料理です。作るのはいつもの夫。
《本日のメニュー》
・クレオール・サラダ
・オイスターズ・ロックフェラー(牡蛎のグラタン)
・シーフード・ガンボ(魚介のシチュー)
・キングケーキ
先にクレオールスパイスをブレンドしておきます。(黒こしょう+白こしょう+オレガノ+タイム+パプリカ+カイエンペッパー+ガーリックパウダー+オニオンパウダー)
クレオール・サラダは、レタス+トマト+紫玉ねぎに、にんじんドレッシングをかけて、クレオールスパイスを振りました。
オイスターズ・ロックフェラーは、牡蛎に、タバスコを振ったほうれん草のピューレ→パルメザン→パン粉を乗せて焼くだけ。旨すぎて一気食い! 食べたあとにバターソースを乗せるのを忘れていたことに気付きました。この料理を開発したシェフが「世界一」という意味で、石油王の「ロックフェラー」と名付けたとか。
シーフード・ガンボは、トマトのシチューで、シーフードミックスと、野菜(セロリ+ピーマン+玉ねぎ+オクラ+パプリカ)を煮込んで、クレオールスパイスを加えて完成。ご飯にかけて食べます。魚介と野菜のダシがすごくて、めちゃうまです。
そして王様ケーーーキ!!!
キングケーキは、一見ケーキに見えますが「デコレートしたパン」です。
「ケーキを焼けるんなら、パンも焼けばいいじゃない」
そう私に言い放たれた夫は、生まれて初めてパンを焼くことに。
シナモン入りのドウを延ばして、チョコバターを塗って丸めたロープを3本作り、三つ編みにしたものを円形にして、しばらく寝かせてからオーヴンで30分……。
うまく焼けました。さすが夫!
余った部分も焼いたのですが、↓こんな感じです。
三つ編みは「三位一体」を表すそうです。
焼き上がったパンの中にアーモンドを1粒隠して、アイシングをかけて、カラーシュガーを付けました。
しかし、なぜマルディグラ・カラーは「黄・緑・紫」の3色なのでしょう?(パレードでばらまかれていたビーズもこの3色)
調べました。
キングケーキは、公現祭(1月6日)からマルディグラまで食べられているそうです。
公現祭は、3人の博士が赤ちゃんのイエスさまに会いに来た日。
博士たちがイエスに贈ったプレゼントと、その意味↓
・黄金:イエスは世界の王 → 転じてパワーや金運(金・黄色)
・乳香:イエスは神 → 転じて信仰心(緑色で表現)
・没薬:イエスは救世主 → 転じて正義(紫色で表現)
アーモンドは赤ちゃんのイエスさまを表しています。
というわけで、キングケーキは「公現祭の物語を表したお菓子」らしいです。
しかしパンは時間がかかりますね。パン作りの合間にほかの料理を作りましたが、総調理時間はなんと5時間半!
夫の格言:「パンは前日に焼いておけ」
☆トルコ・シリア大地震、UNもシリア北西部には入れないとのことで、国境なき医師団に小さな願いを託しました。
☆今の日本を一軒の家だとすると、オヤジが独断で防衛費を2倍にしてミサイルを買い込んで「攻撃される気配があったら、先に撃ってもいい!」と言い張り、奥さんはパートを掛け持ちして何とか家計をやりくりしようとしているものの、子どもは1日2食で腹をすかせているような?
ああ、家出したい! デンマークに行きたい!
ヘイ、ミスター! 黄色と紫のビーズを私に投げて!ヽ(・∀・)