10.31 サーウィンIII
夫が「ケルト回帰結社」の大たき火会から早退してきました。
今年のサーウィンはスコットランド料理でお祝いすることに。作るのはいつもの夫。
スコットランドといえば湖。
いつどこにネッシーが現れてもおかしくない雰囲気ですね。
サーウィンのあやふやな夜に重要な役割を果たすのは、あやふやな存在。つまり、妖精より人間に近いけど、人間にも成りきっていない“子ども”。だいたい中2以下でしょうか。
逢魔が時に、子どもを妖精に変装させて送り出します。子どもたちは家々をまわり、その家の故人のために祈ったり、門付けの歌を歌ったりして、お礼にお菓子や小銭をもらいます。仕事してますね。
(ハロウィーンに進化した今は、“Trick or Treat!” と言うだけでお菓子をもらえるのでラクですね)
《メニュー》
・ホットアップルサイダー
・サーウィン・バノック
・スコッチ・ブロス(麦のスープ)
・スコティッシュ・パンプキン・サラダ
・ランブルデサーンプス(キャベツ入りマッシュポテト)
・ベリー・クランブル
まずホットアップルサイダーで乾杯!
りんごジュースに、はちみつ+レモンジュースを入れて、魔法のスパイスを混ぜます。シナモン(幸運・金運・愛情)+ナッツメグ(健康・運気UP)+クローヴ(金運・繁栄・友情)。仕上げにウィスキーをちょっと垂らして大人の味に。これは私が作りました。
今年は生のりんごも鍋に投入。風味が違います! しかもあとで美味しいコンポートとして食べられます。
バノックは、ひき割りオートミールと小麦粉が半々の、フライパンで焼く無発酵パン。ケルトの人々は何かにつけバノックを焼いていたそうです。お祭りだとか、「あの人と両思いになりたい」とか……。本日はサーウィンのバノックです。
バノックのドウをこねるときは、ひと言も喋ってはいけないとのこと。喋ると、幸運が逃げたり、妖精に襲われたりするそうです。恐ろしいですね。
これをちぎって食べると「バノック」、切り分けると「スコーン」らしいです。キャンプ飯にもよさそうです。
スコッチ・ブロスは麦のスープ。
野菜(玉ねぎ+長ねぎ+セロリ+にんじん)と大豆フィレ肉をバターで炒めて→はと麦と一緒に煮込み→ケールを投入→塩こしょうで味付け。こんなにシンプルなのに旨みがすごい! そういえば「ブロス」=「出汁」ですよね。
*たっぷり作って3日間食べましたが、時間と共に麦がスープを吸ってどんどん膨れて、徐々にゲル状に……。
スコティッシュ・パンプキン・サラダは、かぼちゃにオリーヴオイル+塩こしょうをかけてオーヴンで焼き→紫玉ねぎ+レタス+フェタ+ローストしたくるみと合わせて→レモンジュース+はちみつを混ぜたドレッシングをかけて完成。
ほんのり甘くてしょっぱくて、かぼちゃの季節におススメです♪
ランブルデサーンプスは、サーウィンIIで作ったアイルランドのコルキャノンとほぼ同じ「キャベツと玉ねぎ入りのマッシュポテト」なのですが、そこに、下ろしたチェダーを混ぜて→オーヴンで焼きます。タイムの葉を振りかけると、さらに良い香り!
これはマッシュポテトとは思えないご馳走感です。
“Rumbledethumps”って「バタン! ドスン!」みたいな意味なんだそうですが、バタン! ドスン!した工程はなかったです。ナゾです。
*タイムの枝が余ったので、「メカジキのフォイル包み焼き」に使いました。
デザートのベリー・クランブルは、冷凍ベリーミックス+りんごの上に、クランブル(オートミール+小麦粉+バター+ブラウンシュガー+塩少々+シナモン)を載せて→オーヴンで焼きました。
マージパン細工は、また私が飽きて放棄したので、結局オバケは2体とも夫作。
クランブルって楽しい食感のお菓子ですね。アイスクリームと合います。
スコットランド料理は、ひと言で言うと「膨満感」。( ・ ∀ ・ )
とにかく麦を大量に食べました! バターは1箱カラに。
Samhain Gàidhlig math!
よいサーウィンを!
先に天に帰った人や動物たちが、安らかに私たちを待っていますように。
私たちは無事に冬を越せますように!
☆ネタニヤフ首相、そこが敵の拠点だったとしても、病院を攻撃してはだめ! 我等の主が見ています!