『子ども達を真ん中に』した地域づくり
そのまちに住む人たちの、興味関心事は様々です。
ワンチーム!のまちづくりなんて、とっても大変です。
最大公約数的な一致団結のカタチとして、子ども達を真ん中においた地域づくりについてご紹介します。
①昨日の事例『あそぼうさい』
昨日、10/2(土)、北九州市小倉南区の志井というまちで、市民センター、地域の皆さん、NPO、学生が協働し、100人を超える規模のイベントを実施しました。
防災を遊びに変えた『あそぼうさい』というプログラムです。
⇓あそぼうさいの概要はこちら⇓
『あそぼうさいin北九州のFacebook』です!
こっちは、『NPO法人好きっちゃ北九州』のFacebookです!
10/3日曜日の、毎日新聞に掲載いただきました!
この企画は、このまちの子ども達20人が参加し、遊びながら防災を感じるプログラムで、市民センター主催の子ども講座です。
僕たちNPOは、講師としてこの企画に呼んでいただきました。そして、市内の大学メンバーに声をかけ、一緒に携わっていただきました!
(大学生たちはホントにすごいんです!学生たちには感謝・感謝ですし、とっても嬉しい・明るい存在です。このあたりの意義や魅力もいつかまとめます。)
10個のゲームを各部屋に用意して、スタンプラリー形式でそれぞれのブースを体験していくものです。次々とゲームをクリアしていって、皆さん楽しそうでした!!
②地域の皆さんも大活躍!の工夫
今回の企画では、地域の皆さんも『主催者』となっていただきました。
よくある例では、「子ども講座があるので来てくださいね~」と地域の皆さんに声掛けがあって、主催である市民センターと講師である僕たちが講座をお届けし、地域の皆さんは『見学する』というのが一般的です。
しかし!今回はひと味もふた味も違いました!
見学している人なんて一人もいませんでした(笑)
地域の皆さんには、2つの役割に分けて、それぞれに携わっていただきました。
ひとつは、子ども達と同じ班に入り、一緒に遊んでもらう役割です。
もうひとつは、各ブースの指導者・スタッフ側になっていただくことです。
もちろん、各ブースの企画は初めてのことで、やり方も分からないなか、ウチのNPOメンバーや学生と四苦八苦しながら対応いただきました。ほかにもスタンプを押していただいたり、手指の消毒にあたっていただいたり、何かしらの役割を担っていただきました。
最初は「これどうするん!?」「わからんよ~」「難しい・・・」と言っていた地域の皆さんでしたが、遊んでいる最中や終わってからの皆さんの晴れ晴れとした表情を見ていると、負担が成果に、関わりがやりがいに、なっていったことが感じ取れました。
③『子ども』は地域の最大公約数
地域には色んな思いの人が住んでいます。
住民のみんなで一致団結した想いをもつことは素晴らしいですが、それぞれの興味関心が違うなかで、まとめていくことはなかなか思うようにはいかないものです。
そこで、『子ども達』を真ん中において、何かに取り組もうとするとき、関わりの濃淡はあれど、皆さんの共感をいただくことに、他のテーマより大きな輪ができるものです。
子どもをターゲットにした活動は、地域の『最大の公約数』になります。
(「防災」でも同じことが言えます、これもそのうちまとめます。)
子育て・孫育て中の家庭はもちろんのこと、子育て・孫育てを卒業した皆さんも、とても熱心にご活躍する姿をいつも目にします。
またお子さんがいないという方も、「このまちの子ども達のために」と励まれている姿も拝見してきました。
思えば、みんな子ども時代を生きて育ってきて、人間の本能として、次世代をかわいがる気持ちが備わっているのではないかと思います。
僕たちが子どもの頃や、もっと前もこうした文化は根強かったのではないかと思います。
少子化や地域コミュニティの希薄化で、だんだんとこうした風潮が薄れてしまっているように感じますが、僕たちは外野部隊として各地域に、こうした刺激を加えながらの地域づくりを目指していて、とても大切な価値があると感じています。
今回の、ゴリ押しの企画に、多くの地域の皆さんが参加・賛同していただいたのは、まぎれもない、このまちの子ども達のために!という気持ちに共鳴したからだと思います。
皆さんのそうした温かい眼差しや笑顔が、とても嬉しかったです。
④地域でも子は鎹(かすがい)
夫婦の絆を間にいる子どもが繋いでいるという格言で、「子は鎹(かすがい)」という言葉があります。
『地域でも子は鎹(かすがい)』という言葉を、以前に、私の尊敬する地域活動のプレイヤーの方から教えていただきました。
これまで書いているとおり、子ども達は、まさにそのまちの宝で、地域の人たちを結びつける大切な存在です。
地域のお祭りがあったら、子ども達が楽しめるように準備したり、PTA行事でも子ども達が楽しめるように企画したりするものです。
また、バッタリご近所さんに会ってご挨拶するとき、子どもがいることで会話がはずんでいきます。(大人同士だとちょっと遠慮がでてしまいますよね)
子どもがいる世帯では地域の人たちと仲良くなるチャンスですし、
子どもがいるまちでは、地域がグッと団結する人材がいるということです。
そして、なにより、子ども達には『自分のこのまちが好き』って思ってほしいです。
このまちが好きなのは、実は、『このまちの人達が好き』なのです。
地域愛・郷土愛の育みには、そのまちの人達と関わり・ふれ合っていくことで愛着をもつものだと思います。
⑤ちょっとだけご紹介
都市化や、各世帯の個別生活が当然になってきているこの時代にあって、こうした想いを育んでいきたいというのが、僕たちの団体『NPO法人好きっちゃ北九州』の目指すところです。
北九州の方はぜひ一緒に活動しましょう!北九州が好き!な人がもっともっと増えると良いなと思っています。
北九州以外の方はぜひ、遊びに来られてください!
都市なんだけど、そんなのどかな街でもあります。とっても住みやすい温かな街だと思っています。
(子育て日本一!住みたい田舎ナンバーワン!と言われています。田舎か?(笑))