台風接近!一人暮らし高齢者『声掛けてもらって嬉しかった』
北九州市八幡東区の枝光第二区では、令和3年度から
『Bousai会議』を開催しています。
昨夜、第7回のBousai会議を実施いたしました。
ハザードマップに色が付くような箇所は無いものの、街中はどこにいっても坂ばかり。
急斜面に発展した街で、空き家も増えつつあります。
ピンポイントで崖や老朽家屋などが心配です。
大雨災害が心配な場所もあれば、校区全体として『台風』の際の心配が大きいです。
これまでも『まち歩き』など、積極的に活動を進めてこられたこのまち。
有事の際に、声をかけ合える、
『防災まちづくり』を一層進めていきます。
最終的には『地区防災計画』を策定していくのですが、
感染症の関係で、なかなか、町内などでの集まりや話し合いができないなか、
これまでの会議では、それぞれの町内で、どこから活動を始めていこうか?というのをじっくり検討してきました。
細かい計画づくりではなく、
住民を対象にしたアンケート調査から始めよう!!と既に動かれている町内もあります。(素晴らしい!)
今年は、北九州では、9月に台風第11号と第14号が接近・通過していきました。
大きな被害はなかったものの、接近時にはその進路や勢力から、かなりの警戒が必要でした。
皆さんに確認してみると、
やっぱり地域のなかで、心配な方などに声をかけたということでした。
これから町内での連絡網の整備などが進むところもあると思いますが、できるところから着実に進めていくと良いと思います。
具体的には、お一人暮らしの高齢者宅に、個別に声をかけたとのことでした。
『台風が近づいてるけど、大丈夫?』
声をかけます。
中には、声掛けをきっかけに市民センターに避難した例もあるようですが、
『今回は家にいるから良い』っていう返答が多かったようです。
家に留まることも『在宅避難』です。
それはそれとしてひとつの判断ですので良いと思います。
その後、
『声かけてもらえて、嬉しかった』というリアクションがあったそうです。
台風が迫るなか、お一人暮らしで不安だと思います。
ご近所の人から、事前に声をかけられた。
とても心強いと思いますね。
これが地域のチカラであり、ネットワークです。
そのまちに住み、生きていくことの『安心』です。
具体的な行動に結ばなくても、こうした声かけは、とてもとても大きな意味合いがあることを感じました。
いよいよ、次回は年度末のBousai会議です。
ぼくからは、いつもに増して厳しい宿題を提示させていただきました。
全町内が、町内での防災計画をつくって提出すること。
もちろん、全部いっぺんにとはいきませんので、部分的で良いです。
まず、声掛けのルールを決めよう。組織をつくろう。
サポートが必要な人をチェックしておこう。
危険な箇所を確認しておこう。
何でも良いです。
ひとつでも良いから、防災計画に掲げて前進していきましょう。
会議の後半は、各テーブルで相談し合っていただきました。
最後に、それぞれのテーブルから代表事例を紹介していただきました。
口に出していただくと、
皆さん、それぞれが、それぞれの目線をもって、着実に取組まれていることを実感しました。
同じ校区とは言え、それぞれの町内での地域性があります。
土地の形状だったり、年齢層、自治組織。
始めやすいところからどんどん進んでいただけると嬉しいです。
何かあったら気楽に声をかけ合える地域に。
世帯票を改めて作成して集めたい。個人情報の壁もあるから、災害対応などの有事の際に活用することも伝えて調査したい。
地域での声掛けの分担を決めたり、普段から声を掛け合っておく。
要介護者の避難先の候補として、地域の福祉施設との連携を地域全体として進めていく。
など、様々な素晴らしい意見が出されました。
防災計画づくりのいよいよクライマックスで、厳しめの宿題かと思いましたが、着実に校区の防災力は増していることを実感し、大丈夫だと確信しました。
年明け、次回の会議が楽しみです。
今日もご覧いただきありがとうございます。
関連する記事や、これまでの会議の経過を貼っておきます。
Bousai会議とは?
第5回、まち歩き
第6回会議
<1年前の”今日”の記事★>
これも大切な記事です!!
しっかり読み返そう。
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