『寄付』はあげるんじゃなくて、『仲間』になること
昨夜、毎月楽しみにしている北九州市市民活動サポートセンター|note主催の『サポのよる会』に参加させていただきました。
NPO・市民活動における様々な部分に注目し、毎回違ったテーマで対話をしています。とっても学び深い場であり、いつも感謝しています。
今回のテーマは、『寄付』について。
前回から続いてのテーマ設定となりました。
ぼくも、大・大・大尊敬する北九州市内のNPO法人さんが、この度、『認定NPO法人』を目指しており、1ヵ年の認定基準である『3,000円の寄付200人』に到達したとのことで、その苦労話やノウハウを教えてくださいました。
こういう現場での想いや感覚を教えてくださるというのはとても貴重なお話でした。
すっごい色んなことを考えさせられたので、何から書いて良いやら、こんがらがってますが、とりあえずアウトプットしてみたいと思います。
冒頭の可愛いイラストは、やびー 丨うつ病マンガ|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。
このイラストのように、想いのバトンを託していく、そんなカタチがステキなんじゃないかと思いました。
①「寄付ください」って言えなかった
ぼくもここ数ヶ月でとても共感する部分ですが、
なかなか、こちらから『寄付ください』って言えないものです。
応援してほしいっていう気持ちはあります。
お金が足りてないっていう実情はあります。
無報酬なんて当然みたいな雰囲気があります。
寄付くださいって言えないものですよね。
でも、言っていく!まずはその覚悟が大切なんだろうと思います。
『何が必要だから』という整理が大切ということと、
『もらい始めたら、もう引けない』という覚悟が必要です。
継続性。
人材。
覚悟。
まずは、自信をもって『寄付をください』って言える自分達になれるかです。
②必要な経費
じーじは見た!や、note川柳でお馴染みの、Z世代の応援団!定年のおっちゃんねる|noteさんが、ぼくたちの活動をもとに記事にしていただきました。
この記事でも書いてくださっていますが、活動を維持していくための事務局などの内部経費の重要性を示していただいてます。
こうした、内部に充てる経費においては、なかなか外に発信しにくい性質がありますし、想いだけを資源に、時間も体力も削ってやっているという実情があります。
『NPOワーキングプア』のような現象もいたるところで見るようになりました。
簡単に言うと、仕事にできない。
他の仕事をしていると時間が無いから、活動ができない。
そんな負のスパイラルになります。
マネー的な収入が上がるものだけが社会に必須というわけではありません。
社会に足りないものや、目に見えないものを醸成していくことを目指したNPO・市民活動はたくさんあります。
そうしたところを、応援していただく『寄付』というのは貴重な収入源となります。
③返礼品ありきの寄付文化への危惧
現代の日本社会において、すぐ、メリットーデメリット論争をしてしまいます。
ふるさと納税においては、返礼品争い。
クラウドファンディングにおいても、見返り合戦。
何かをもらえるために、何かをやる、みたいな感覚が当然になっています。
これが当然になっていく社会に不安を覚えます。
もちろん、ギブ&テイクで、もちつもたれつ、というのは大切です。
何かを与え、何かをもらう、だからまた何かを与え。というのは大切なことです。そんな風に世の中が回っています。
『寄付』という感覚や言葉が悪いのかもしれませんね。
また、後述したいと思います。
④想いを表現する
ぼくも、図々しくも、寄付ください!って発信して、
寄付を振込んでくださった方がいらっしゃいました。
とてもとても嬉しくて。
もちろん、金額的な支援をしていただきたくて寄付を募っています。
その金額も嬉しいです。
でも、一番嬉しかったのは、『想い』です。
応援してくださっているのを知りました。
ずっと見てくださっているのを知りました。
「好きっちゃさん、入門さん、応援してますよ!」って言ってくださっているのが、明確に伝わってきました。
今年度になって、ちゃんと副業申請して、ぼくはウチの団体からきちんと報酬をいただくように変えました。
そのお金をもとに、色んな団体などに寄付をしています。
正直申し上げまして、恥ずかしいかな
ぼくは、これまで、あまり寄付なんてしたことありませんでした。
よくやって出身校の同窓会ぐらいのもんでした。
寄付をする側になってみて、分かりました。
ぼくができない分の『想い』を、そこに託していくことができるんだって。
平和への活動、災害復旧、障害のある人の仕事や居場所づくり、里子・里親支援、地球環境、福祉のまちづくり、北九州の活性化・・・などなど、
ホントは、ぼくがそこに行って、汗水流してご協力したいんだけど、現実的になかなか叶いません。
『ぼくの分までヨロシク!』って、カタチにすることで、こんなぼくでも、少しは力添えできてるのかなって、少しは一員になれたかなって思いました。
誰しもにとって大切なお金ですし、金額の大小の感覚も人それぞれです。
寄付する人としない人の二極に分けるつもりもありません。
自分の想いを分けて、表現する、という行為かと思います。
⑤寄付文化の醸成
図々しくも、これまで何度も記事に書いてきましたが、
ぼくは、
NPO法人好きっちゃ北九州の活動に対する寄付を募っています。
認定NPO法人という、稀少な、団体への認定制度もあります。
そこを目指したいっていう想いがあります。
団体内部で相談しても、反応はイマイチ?
だって、決算黒字だし、ぼくたちの活動なんて仕事の傍らやってるからいつまでちゃんと続けれるか分からないし。
寄付をいただくには、いただくなりの労力があります。
責任があります。
それが続きます。
わざわざ、そこに足を踏み入れるのか?
当然の議論です。
だから、ぼくも、ごちゃごちゃになっている頭の中のもやもやを、隅から隅まで書き出してみました。
何でそこを目指したいのか・・・?
辿り着いた結論。
『寄付文化の醸成』です。
文化をつくっていくなんて、ぼくたちのようなちっぽけな団体にはおこがましいんですが、そう思いました。
ぼくたちは、自分のまちを好きになってほしいっていう、カタチの無い概念のようなものを目的に活動しています。
得体の無いようなもので、でも広く広がっていく概念でもあると思います。
北九州をもっと好きでいたい。
このまちで生まれ育つ子ども達が、このまちに誇りと愛着をもっていてほしい。
『うん!自分の分まで頑張って!!』って想いを託していただける受け皿でありたいし、そんな想いをカタチにしていただき受け取っていきたい。
寄付は、向こう側に「あげる」んじゃなくて、
『仲間』になることだろうと思います。
もっともっと研究して、
話し合って、考えて、工夫して、発信して、
前に進んでいきたいと思います。
未来は、一歩ずつ創っていくことができるはずです。
今日もご覧いただきありがとうございます。
<1年前の”今日”の記事★>
自分たちが楽しい!が一番大切です。
昨夜のご発表でも、これをおっしゃっておりました。
<これまでの、寄付に関連する記事>